菊池雄星投手が圧巻の快投で今季2勝目 最長7回1/3を無失点、エンゼルス勝利に導く

2025.6.10

【©️Los Angeles Angels,】

 

エンゼルスの菊池雄星投手が、アスレチックスを相手に圧巻のピッチングを披露した。現地9日(日本時間10日)、本拠地アナハイムでの一戦に先発登板し、7回1/3を投げてわずか1安打、1四球、5奪三振。無失点に抑える好投で今季2勝目を手にした。試合はエンゼルスが7-4で勝利した。

 

この日の菊池は序盤から冴えわたった。平均94.3マイル(約151.7キロ)、最速96.6マイル(約155.4キロ)のフォーシームを軸に、キレのあるスライダーやカーブを織り交ぜ、アスレチックス打線を翻弄。4回までノーヒットに抑える完璧な立ち上がりを見せた。

5回1死でマンシーに初ヒットを許したものの、それ以外は付け入る隙を与えず、許した安打はこの1本のみ。今季最長となる8回のマウンドに上がると、先頭のカーツを三振に斬って取り、ワシントン監督が自らマウンドへ向かい、拍手でエースを称えた。

 

投球数は104球。球場からは大きな拍手と歓声が送られ、地元ファンの期待に応える快投だった。

打線も菊池を援護。

3回にはネト、シャヌエル、トラウトのタイムリーで3点を先制。4回にはアデルが今季12号となるソロ本塁打を放ち、試合を優位に進めた。守備では、初回にデンゼル・クラークがフェンス際で本塁打性の打球をキャッチする好守を見せ、チームを盛り上げた。

菊池降板後は一時2点差まで詰め寄られたが、8回に追加点を奪い突き放し、リードを守り切って勝利。菊池には価値ある今季2勝目が記録された。