武居由樹と力石政法、世界戦へ万全 異例の一般公開で前日計量クリア
▪️W世界戦に挑む4選手、全員がリミット内で通過
5月28日・横浜BUNTAI
【武居由樹選手・公式インスタグラムより画像】
プロボクシングのダブル世界戦を翌日に控えた5月27日、
横浜BUNTAIで前日計量が行われ、出場する4選手全員がリミット内で計量をパスした。日本では異例となる一般公開の形式で実施され、注目度の高さがうかがえるイベントとなった。
メインイベントのWBO世界バンタム級タイトルマッチ(リミット53.5kg)では、王者・武居由樹(28=大橋)がリミットちょうどの53.5kgで計量を通過。挑戦者で同級7位のユッタポン・トンデイ(31=タイ)は53.1kgでクリアした。
この試合は当初、1月に東京・有明アリーナで開催予定だったが、武居の右肩関節唇損傷により延期されていた。舞台を改め、昨年開業した約6000人収容の横浜BUNTAIでプロボクシング初の興行として行われる。
大橋ジムを拠点とする武居にとっては地元での世界戦。これまでの2戦に続く防衛戦であり、初のメインイベンターとしての登場でもある。「完全復活」と「初の世界戦KO勝利」の二重の証明を目指す。
セミファイナルでは、IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦が行われる。同級3位の力石政法(30=大橋)は58.8kg、同級1位のエドアルド・ヌニェス(27=メキシコ)は58.7kgで計量をパス。こちらも万全の仕上がりをうかがわせた。
力石にとっては、大橋ジム移籍後2戦目にして初の世界戦。177cmの長身サウスポーで、KO勝率100%を誇る。一方、ヌニェスも身長168cmながら28戦28勝(すべてKO)という驚異の戦績を持ち、激しい打ち合いが予想される。
なお、力石の兄は現IBF世界フライ級王者・矢吹正道(32=LUSH緑)。勝利すれば、日本ボクシング界では稀有な「兄弟同時世界王者」が誕生する。
▪️試合は「Lemino」で独占配信
このダブル世界戦興行は、NTTドコモの映像配信サービス「Lemino」の有料プラン「Leminoプレミアム」で、28日午後4時15分より独占生配信される。
出場選手のプロ戦績は以下の通り:
武居由樹:10戦10勝(8KO)
ユッタポン・トンデイ:15戦15勝(9KO)
力石政法:17戦16勝(11KO)1敗
エドアルド・ヌニェス:29戦28勝(28KO)1敗
明日のゴングを前に、すでに熱気は最高潮。
ボクシングファン注目の一夜が、横浜で幕を開ける。