NBAプレーオフにてウルブズが40点差の圧勝でシリーズに風穴!

2025.5.25

シャノンJr.が火をつけた大逆襲

©️Minnesota Timberwolves

 

シリーズ第3戦で、ミネソタ・ティンバーウルブズがついに覚醒。ホームで迎えた一戦で、サンダーに143-101の大勝――その点差は実に40点。敵地での2連敗を払拭する、衝撃的なパフォーマンスだった。

 

試合を制した原動力は、何と言っても爆発的な立ち上がりだ。第1クォーター、アンソニー・エドワーズが16得点の猛攻を見せ、わずか12分で34-14と試合の流れを決定づける。さらに注目すべきは、エースのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーをわずか2得点に封じたディフェンス。ジェイレン・ウィリアムズにも1点も許さない徹底マークで、

完全にサンダーの攻撃を封殺した。

 

「大事なのはアジャストじゃない。エネルギーを注ぐことだ」と語っていたエドワーズの言葉が、この日のウルブズの姿勢そのものを表していた。

 

圧巻のスタートだけでなく、ベンチメンバーの躍動も特筆に値する。

特に第2クォーター開始から登場したルーキー、テレンス・シャノンJr.の存在感は光った。約4分間で9得点をたたき出し、サンダーに反撃の隙を与えず。シャノンJr.は「やるべき仕事をやるだけ」と淡々と語るが、この活躍は“いつも通り”とは言いがたい。

レギュラーシーズンでは32試合出場・平均10.6分、プレーオフでは出場機会が限られていた彼が、ここぞという場面で大仕事を果たした意味は大きい。シャノンJr.の突き刺すようなドライブが火種となり、前半だけで72-41とダブルスコア超えの大量リード。ウルブズは後半もその勢いを失わず、143-101とシリーズ最大の大差で勝利を掴んだ。

 

第1戦・第2戦では、サンダーの完成度と層の厚さに圧倒されていたウルブズ。しかし地元ミネソタの声援を受け、40点差という数字で反撃の狼煙を上げたこの勝利は、シリーズの流れを一変させる可能性を秘めている。