【海外テニス】錦織圭選手、16歳差を跳ね返し逆転勝利!

2025.5.20

全仏前哨戦で8年ぶり白星スタート

【©️GoNet Geneva Open】

 

男子テニスのツアー大会「ゴーネット・ジュネーブ・オープン」(ATP250/スイス・ジュネーブ/クレーコート)は5月19日、シングルス1回戦が行われ、元世界ランキング4位の錦織圭(現62位)が、若手注目株のレオ・ティエン(アメリカ/67位)を4-6、6-4、6-4のフルセットで下し、約8年ぶりとなる同大会での初戦突破を果たした。

 

錦織にとっては、25日に開幕する全仏オープンを見据えた大事な前哨戦。この試合はおよそ3週間ぶりの実戦復帰戦でもあり、35歳のベテランと19歳の新星による16歳差対決としても注目された。

試合は序盤からティエンの勢いに押され、第1セットを落とす苦しい展開。しかし、第2セットでは立ち上がりにブレークを許しながらもすぐにブレークバック。終盤には深いバックハンドで相手のミスを誘い、セットを奪い返した。

勝負のファイナルセットでは、錦織がベテランらしい粘り強さを発揮。第1ゲームのピンチをしのぐと、その後はサービスゲームを安定してキープし続け、第10ゲームでついにブレークに成功。フルセットを制し、2回戦進出を決めた。

この試合で錦織が見せたのは、試合勘のブランクを感じさせない冷静な判断力と、勝負どころでの強さ。2017年大会以来の出場となったジュネーブで、再び存在感を示した形だ。

2回戦では、第4シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する。ハチャノフにとってはこの試合が初戦となるが、錦織にとっては勢いを維持できるかがカギとなる。

ケガや長期離脱を乗り越えてなお、錦織圭はツアーの舞台で輝きを放ち続けている。