日向坂46・富田鈴花が卒業発表 けやき坂から8年、「次に進む勇気を胸に」
アイドルグループ・日向坂46の二期生、富田鈴花(24)が、5月21日発売の14枚目シングルの活動をもってグループを卒業することを発表した。5月3日、自身の公式ブログを通じてファンに報告した。
富田はブログを「ファイナルラップ」と題し、「今回のシングルをもって日向坂46から卒業することになりました」と率直な言葉で卒業を伝えた。これまでの活動を振り返りながら、「すごく大きな役目を果たしたあと、余韻からなかなか抜け出せず、この卒業のブログを書くこと自体が現実になるのが寂しかった」と、胸中を明かしている。
ブログでは、メンバーやファンとの別れに対する寂しさに触れながらも、「その気持ちも大切にしてくださったら嬉しいな。誰かの心に残れていることが、私にはもったいないくらい幸せなこと」と、感謝の言葉を綴った。
富田は2017年8月、当時「けやき坂46(通称・ひらがなけやき)」として活動していたグループに加入。デビュー当初から「すーじー」の愛称で親しまれ、明るくバラエティ力に長けたキャラクターで人気を博した。
けやき坂46は、欅坂46のアンダーグループとして始動したが、2019年2月に「日向坂46」へ改名し、独立。以降は単独グループとして、アイドル界に新たな風を吹き込んできた。富田は、その激動の過渡期をともに駆け抜けたメンバーの一人であり、まさに“日向坂の躍進”を支えた中心的存在だった。
直近では、4月30日・5月1日に幕張イベントホールで行われた「13th Single ひなた坂46 LIVE」において座長を務め、グループをまとめ上げたばかり。ラストシングルを目前に控えた卒業発表は、多くのファンに驚きと感慨をもたらした。
卒業後については、「人に何かを届けるということの尊さを実感した」とした上で、「舞台や映像作品といった表現の世界に強く惹かれるようになった」と、新たな道への意欲をのぞかせた。「これからも、たくさんのことを学んでいきたい」と語り、芸能活動の継続を示唆している。
「8年間って長いようで、とても短かった。もっとアイドルをしていたかったけれど、出し切ったと胸を張って言える」と、8年間の活動に区切りをつけた富田。「胸を張って、次に進みたい」と、前を向いた。
卒業公演などについては「スタッフの皆さんがギリギリまで調整してくださっている」として、改めて告知される見通し。富田は「卒業まであと3ヶ月ほど。最後の日までどうぞ見守っていてください」と、ファンに呼びかけている。
なお、富田の卒業により、日向坂46の二期生は残り4人に。けやき坂46時代からグループを牽引してきた“初期メンバー”たちの卒業が相次ぐ中、日向坂46は次のフェーズへと歩みを進めることになる。