新興MMA団体 GFL- 虚偽契約と派手なハリボテ計画─ “投資詐欺”の可能性すら囁かれる新興MMA団体、旗揚げ前に崩壊
2025年5月に豪華な旗揚げ大会を計画していた
新興MMA団体
「グローバル・ファイト・リーグ(GFL)」が、
突如として大会の全面中止を発表。
大物ファイターとの契約発表も次々に“幻”と化し、
業界関係者の間では投資詐欺の疑いが
濃厚との声すら上がっている。
▪️「夢の祭典」は空虚な絵空事だったのか
GFLは、UFCベテラン42名、元UFC/Bellatorチャンピオン9名(暫定含む)が出場する、2日間にわたる“格闘技の祭典”を5月24日・25日に予定していた。しかも31試合という前代未聞のスケジュールで、MMA史に残るイベントになると大々的に宣伝されていた。
だが、その計画は無残にも瓦解。4月10日には、米国のカリフォルニアアスレチックコミッションの公式予定からGFLの大会が完全に削除されている。
すでに日本人ファイターのキャスティング等で奔走していた関係者の間では、
「そもそも最初から大会開催の実態がなかったのでは」との声すら出ている。
▪️虚偽の契約発表──明白なミスか、意図的な“誤報”か
問題の核心は、ファイターとの契約にまつわる信ぴょう性の欠如である。
GFLは旗揚げ前から、RIZIN参戦中のラジャブアリ・シェイドゥラエフとの契約をSNSで発表。
しかし当の本人がすぐに「フェイクニュースだ」と否定し、
GFL側も投稿を慌てて削除。
この一連の騒動により、GFLの情報発信そのものに深刻な疑念が生まれた。
「これは単なる広報のミスでは済まされない。投資家やファンを欺く“虚偽情報の拡散”という意味で、明確な詐欺行為の一端を担っている可能性がある」と、
日本の格闘技プロモーター業界関係者は指摘する。
▪️ファイターに実害、投資家にも損害? 資金の出どころも不透明
すでに試合に向けて調整を進めていた選手からは、「貴重な準備期間とリソースを無駄にされた」と怒りの声が噴出している。
中には海外から大会へ向けて渡航予定だった選手やチームもおり、
その宿泊費や渡航費の問題がすでに取り立たされている。
GFLの“計画倒れ”が現実に経済的損失を生んでいるのは明らかだ。
さらに不可解なのは、これだけの豪華カードを準備できるだけの
資金の出どころが一切明かされていない点だ。
一部では、クラウドファンディングや非公開投資を通じて
資金を集めていたとの情報もあるが、
その透明性はゼロに等しい。
典型的な投資詐欺の構造と酷似している。
GFLは、夢を見せるだけ見せて格闘技ファンも選手も裏切った。
格闘技業界にとって致命的な前例となるだろう。
今後、関係当局による調査が求められるのは必至だ。
もし背後に資金詐取の意図があったならば、
関係者には厳正な責任追及が必要だろう