“ローキック”炎上のボクシングWBA王者ニック・ボール、実はムエタイ世界王者だった!井上尚弥との対戦は実現するか?
WBA王者ニック・ボール選手が王座防衛。
実はムエタイ世界王者だった!井上尚弥との対戦は実現するか?
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3月16日(日本時間)、英国で開催されたプロボクシングのWBAフェザー級タイトルマッチで、王者ニック・ボール(英国)がTJ・ドヘニー(アイルランド)に10回TKO勝利を収め、防衛に成功した。しかし、この試合でボールが第1ラウンド終了時にドヘニーの下半身を蹴りつけ、さらには首を抱えて投げるなどの行為を見せたことで、ネット上で大炎上となった。
▪️少年時代にムエタイ王者の過去が明らかに
試合後、ボールはインタビューで「昔やっていたムエタイのクセが出たんだ」と弁明。調査の結果、彼は2013年にムエタイのジュニア世界王座を獲得していたことが判明した。彼のSNSには当時の写真がアップされており、ムエタイ仕込みの技術が現役ボクシングにも影響を及ぼしていることがうかがえる。
▪️問題の”ローキック”シーン
第1ラウンドで、ボールがコーナーに詰められた際にゴングが鳴ったものの、ドヘニーはヘッドロックを外さなかった。これに怒ったボールが力づくで振りほどき、さらにドヘニーの尻から太ももにかけて左ローキックを放つ。ドヘニーは崩れ落ち、一度立ち上がるも再び倒れ込む場面があった。
しかし、レフェリーはこの行為に対して両者への注意にとどめ、試合続行を許可した。その後もボールは第9ラウンドに首相撲からの投げを見せ、これには減点処分が下されたが、試合はそのまま進行し最終的にボールがTKO勝利を飾った。
▪️ボールの弁明と背景
試合後の『TalkSPORT Boxing』のインタビューで、ボールは「あの蹴りは、子どもの頃にやっていたムエタイのクセが出たんだ。フラストレーションが溜まっていたし、相手が先に汚いことをしてきたからやり返した。それが俺たちの教えなんだよ」と発言し、ムエタイ時代の経験が影響したことを明かした。
また、地元誌『Liverpool Echo』の2013年5月の記事には、当時14歳のボールが「38-40kg級の新世界ムエタイチャンピオンになった」と紹介されている。さらに、彼のフェイスブックやジムの投稿には、幼少期にムエタイパンツを履き、誇らしげにトロフィーを抱える姿が数多く確認できる。
▪️井上尚弥との対戦は実現するのか?
今回の試合を受け、井上尚弥がSNSで
「蹴っちゃダメだよ」「僕は2つの拳で十分」とコメント。
これに対し、ボールも「井上に勝つのは俺だ」と発言し、
両者の対戦の可能性が浮上している。
現在、井上尚弥はスーパーバンタム級を主戦場としているが、
フェザー級への階級アップが噂されている。
もし井上がフェザー級に進出すれば、
ボールとの強打での殴り合い対戦が実現する可能性は十分にある。