『アベンジャーズ/エンドゲーム』が世界興収歴代1位を奪還『アバター』との首位争いが再び動く
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)が、
世界興行収入の歴代1位に再び浮上した。
Box Office Mojoによると、同作の世界興収は29億2,546万6,085ドル(約4534億円、1ドル=155円換算)に到達。29億2,371万708ドル(約4532億円)の『アバター』(2009)を約175万ドル上回り、世界興収歴代トップの座を奪還した。
大作映画史に残る2作品による首位争いが、5年ぶりに再び動いた格好だ。
▪️2019年に『アバター』を抜いた『エンドゲーム』
『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、2019年4月に公開された。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の集大成として製作された同作は、公開直後から世界各地で記録的なヒットを記録。
それまで世界興収トップに君臨していた『アバター』を抜き、歴代1位へと躍り出た。
『アバター』は2009年の公開から長期間にわたって世界興収ランキングの頂点に立っており、その記録を『エンドゲーム』が約10年ぶりに塗り替えたことも大きな話題となった。
ところが、首位争いはそこで終わらなかった。
2021年に『アバター』が再上映されたことで興収を積み増し、『エンドゲーム』を再び逆転。世界興収歴代1位の座は『アバター』へと戻った。
そこから約5年。
今度は『エンドゲーム』が再上映によって数字を伸ばし、再び『アバター』を上回った。
まさに、映画史を代表する2作品が再上映をきっかけに首位を入れ替える展開となっている。
今回の記録更新を後押ししたのが、特別版『アベンジャーズ/エンドゲーム:アンコール』だ。
通常版に新たな映像を加えた特別版として再びスクリーンに登場し、上映2週目に入った段階で世界興収歴代1位を奪還した。
新作映画だけでなく、過去の大ヒット作を劇場へ再び送り出すことで興行収入を積み上げる手法は、近年のハリウッドでも重要な戦略の一つとなっている。
特に『エンドゲーム』の場合、MCU初期から続いてきた物語の大きな区切りとなった作品だけに、劇場で再び体験したいというファン心理も強い。
▪️興収トップ争いが示す「映画を劇場で見る価値」
今回興味深いのは、10年以上前に公開された『アバター』と、2019年公開の『エンドゲーム』が、いずれも新作公開ではなく「再上映」によって世界興収の歴史を動かしていることだ。
配信サービスが普及し、自宅で映画を楽しむ選択肢が増えた一方で、世界的な人気作品には「もう一度、大きなスクリーンで見たい」という需要が存在する。
『アバター』と『エンドゲーム』の首位争いは、単なる興行収入ランキングの変動だけではない。
劇場公開時に生まれた熱狂が、年月を経てもなお興行につながることを示す現象ともいえる。
▪️12月には『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』公開へ
さらに今回の首位奪還は、MCUにとって今後の展開にも注目を集めるタイミングとなった。
最新作となる『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は、12月18日に日米同時公開を予定している。
『エンドゲーム』が再び世界興収の頂点に立った直後に、次の『アベンジャーズ』作品が控えているだけに、シリーズへの関心が改めて高まる可能性もある。
『アバター』と『アベンジャーズ』。
世界興収の歴史を何度も動かしてきた2大シリーズの競争は、今回の首位交代によって再び大きな注目を集めることになった。

