UFCファイトナイトでペイジが金字塔!! マゴメドフの無敗記録をストップ
UFCファイトナイトでマイケル・ヴェノム・ペイジが金字塔!!
華麗なステップで圧倒!シャラ・マゴメドフの無敗記録をストップ
【©️UFC】
2月1日(現地時間)に中東サウジアラビアのリヤドで開催された
総合格闘技イベント『UFCファイトナイト』のメインイベント、
ミドル級マッチにて、元ベラトールの人気選手である
マイケル・ヴェノム・ペイジ(37=英国)が登場。
対戦相手は、これまで15戦無敗のシャラ・マゴメドフ(30=ロシア)。
3Rにわたる激闘の末、判定3-0でペイジが勝利し、
マゴメドフの連勝記録を止めるとともにUFC再起戦を見事に白星で飾った。
■ペイジがベラトールの輝きをUFCで証明!
“ヴェノム”の愛称で知られるペイジは、ベラトール時代に華麗なステップワークとトリッキーな打撃で数々のKO劇を演出。身長190cm、リーチ200cmという恵まれた体格を活かし、独特なファイトスタイルでファンを魅了してきた。昨年、UFCに参戦すると、3月のデビュー戦では実力者ケビン・ホランドを判定で下し、華々しいスタートを切った。しかし、6月の試合では無敗のイアン・ギャリーに惜しくも判定負け。この一戦は、彼にとってUFCでの再起をかけた重要な試合となった。
■強豪マゴメドフ、無敗の記録を更新できず
対するマゴメドフは、ロシア・ダゲスタン出身のストライカー。網膜剥離の影響で右目の視力を失いながらも、強烈な打撃を武器に15戦無敗(12KO)という驚異的な記録を誇っていた。昨年10月の試合では、ダブルバックハンドブローで衝撃的なKO勝利を収め、一躍注目を浴びた。今回の試合でも、その豪腕を武器にペイジを仕留めることが期待されていた。
■試合展開:ペイジのリズムにマゴメドフが苦戦
<1R:ペイジの独特なステップワークが冴え渡る>
試合開始直後から、ペイジはリズミカルなステップワークを駆使して試合をコントロール。踊るようなフットワークと変則的な動きで相手を翻弄する。対するマゴメドフは、ペイジの独特な間合いに戸惑い、思うように攻撃のタイミングを掴めない。ペイジは飛び込みながらの右ストレートや後ろ回し蹴りを織り交ぜ、ポイントを稼いでいく。マゴメドフはプレッシャーをかけようとするも、手が出せない時間が続く。
<2R:ペイジがさらにスピードアップ>
ペイジはこのラウンドでもスピードを活かした攻めを継続。飛び込みながらの右を再びヒットさせると、飛びヒザ蹴りやバックハンドブローと、クリエイティブな攻撃を次々と仕掛ける。一方のマゴメドフは、慎重な構えを崩さず、相手の隙を狙うものの、なかなか攻撃の糸口が見つからない。ペイジの変幻自在な動きが、マゴメドフのリズムを完全に狂わせていた。
<3R:完全に試合を掌握したペイジ>
最終ラウンド、ペイジは二段蹴りを披露するなど、最後まで観客を沸かせる動きを見せる。マゴメドフは距離を詰め、逆転を狙うが、ペイジの動きに翻弄され、決定的な打撃を与えることができない。試合終了間際にはマゴメドフが最後の猛攻を仕掛けたものの、ダメージを与えるには至らず、そのままタイムアップ。ジャッジは3-0でペイジの勝利を支持した。
■ペイジ、UFCでの未来は?
この勝利により、ペイジはUFCでのキャリアに弾みをつけることに成功した。ベラトール時代から続く華麗なパフォーマンスを見せつけ、ファンの期待に応えた形だ。今後、トップコンテンダーとの対戦が期待される中で、彼がどのように戦い抜いていくのか注目が集まる。一方のマゴメドフは、無敗記録が途絶えたものの、そのポテンシャルの高さに疑いの余地はない。次戦での復活を期待したい。
【試合結果】
『UFCファイトナイト』
2月1日(現地時間)中東サウジアラビア・リヤド
▼ミドル級マッチ
●シャラ・マゴメドフ(ロシア)
判定0-3(27-30×2、28-29)
○マイケル・ヴェノム・ペイジ(英国)
【文:高須基一朗】