アベンジャーズ新作、公開延期を正式発表 MCU大型プロジェクトに再編の波
2025.7.5
【© 2025 MARVEL】
米ウォルト・ディズニー社は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の中心シリーズ『アベンジャーズ』の最新2作について、いずれも公開日を延期すると発表。
これにより、ファン待望のシリーズ第5弾『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』は2026年5月1日から同年12月18日に、第6弾『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ(原題)』は2027年5月7日から同年12月17日へと、いずれも約7か月のスライドとなる。
関係者によれば、制作現場ではクオリティの確保を最優先に据えており、「急ぎすぎることは結果的に作品にとってマイナスであるという教訓を、マーベルは過去の経験から学んでいる」と語る。延期は全体の制作スケジュールを見直すうえで有益であり、むしろポジティブな判断といえそうだ。
なお、両作品は『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)以来となるルッソ兄弟が再びメガホンを取ることが正式に決定している。現在は第5弾となる『ドゥームズデイ』が撮影中であり、同作ではロバート・ダウニー・Jrが演じるドクター・ドゥームを中心に、アベンジャーズをはじめワカンダの戦士、ファンタスティック・フォー、サンダーボルツ、そして往年のX-MENメンバーらが集結する壮大なクロスオーバーが展開される予定だ。
『エンドゲーム』後のMCUは作品数の増加に伴い物語の一貫性や完成度に課題が指摘されており、今回の延期発表は今後のブランド戦略を見直す重要な転機となりうる。ファンにとっては待望の新章の幕開けが遠のいた形となるが、かつての熱狂を再燃させるための“助走期間”として期待が寄せられている。