ドジャース山本由伸投手、わずか56球で無失点の好投 降雨で5回降板も今季7勝目 6月初白星で不調断つ
2025.6.26
【MLB】ロッキーズ 1-8 ドジャース
6月25日=日本時間26日/クアーズ・フィールド
【©️Los Angeles Dodgers, 】
ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手が25日(現地時間)、敵地デンバーで行われたロッキーズ戦に先発登板し、5回1安打無失点の内容で今季7勝目をマークした。投球数はわずか56球。6奪三振、1四球と無駄のない投球で試合をコントロールし、6月初白星を手にした。
山本は今季15試合目の登板。開幕から安定した成績を残していたが、6月に入ってからは3連敗を喫するなど防御率も一時5点台に悪化。再浮上を期したこの試合で、制球力と球種の緩急を活かした投球で、内容・結果ともに復調を印象づけた。
立ち上がりからテンポよく投げ込む山本は、初回をわずか10球で三者凡退に抑えると、2回もシンカーとカーブで連続三振を奪うなど、持ち味の精密なコントロールが冴えた。3回には2死から初安打を許したが、動じることなく後続を断ち無失点。4、5回もわずかに走者を許したのみで切り抜け、ランナーを得点圏にすら進めなかった。
試合は6回表、ドジャースの攻撃中に天候が急変。降雨の影響でロッキーズ守備が平凡なフライを処理しきれず、ドジャースが先制した。その直後に試合は約1時間半の中断を挟み、投球間隔が空いた山本は5回をもって降板。最終的に、防御率は2.61に改善された。
試合はその後もドジャース打線が活発に得点を重ね、マックス・マンシーの満塁本塁打などで8点を奪取。リリーフ陣も1点に抑えて逃げ切り、チームは3連勝でナ・リーグ西地区の首位を堅持している。
山本にとっては6月の不振を払拭する内容で、調整と試合運びの両面において好材料が揃った。