RISE 中村寛選手が劇的KOで決勝進出 延長戦を制し「ONE征伐」に意欲

2025.6.22

【©️RISE】

立ち技格闘技イベント「RISE ワールドシリーズ2025横浜大会」が6月21日、神奈川・横浜BUNTAIで開催され、-61.5キロ級トーナメント準決勝2試合が行われた。中国のエン・ペンジェー(22)とRISEライト級王者・中村寛(28=BK GYM)がそれぞれ勝利し、決勝への切符を手にした。

 

中村は、シュートボクシング日本スーパーフェザー級王者・笠原友希(24=シーザージム)と対戦。1回終了間際に右目付近をカットするなど苦戦を強いられたが、延長戦で逆転のKO勝ちを収めた。

序盤は笠原のシャープな打撃に手を焼き、

第3ラウンド終了時点では判定2者がドロー、1者が笠原を支持。

中村は劣勢の中で延長戦に突入した。

しかし、そこから“人獣”の異名を持つ中村が本領を発揮。

鋭い踏み込みで距離を詰め、強打を連発。1分49秒、右フックからの左ハイキックで勝負を決めた。

試合後、中村はマイクを手に

「僕が世界一を獲ったら、ONEの主力メンバーを壊しに行く」と発言。

会見でもその意図を改めて語り、「ONEのチャトリCEOがRISEやGLORYの実力を軽んじるような発言をしているが、それならば自分がRISEを背負って結果を出しに行く」と意欲を示した。

さらに「ONEが敵対心を向けてくるなら、トップ選手たちを潰しに行く覚悟はできている」と述べ、

他団体を見下す風潮への反発と、自身の“RISE愛”を強く訴えた。

 

【文:高須基一朗】