山田洋次×倍賞千恵子×木村拓哉―豪華タッグが贈る「TOKYOタクシー」特報&ポスター公開
映画監督・山田洋次(93)の最新作『TOKYOタクシー』(11月21日公開)より、特報映像とポスタービジュアルが5月23日に解禁された。
【©2025映画「TOKYOタクシー」製作委員会】
主演を務めるのは、山田作品に欠かせない名優・倍賞千恵子(83)と、映画『武士の一分』以来19年ぶりに山田組へ参加する木村拓哉(52)。脚本は、2022年に日本でもヒットしたフランス映画『パリタクシー』を原作に、刻々と変化を続ける大都市・東京を舞台にした心温まるヒューマンドラマとなっている。
特報映像では、木村演じるタクシー運転手・宇佐美浩二が、倍賞演じる85歳の女性・高野すみれを東京・柴又から神奈川・葉山の高齢者施設まで送ることになるシーンから始まる。出会ったばかりの他人同士が、道中で徐々に心を通わせていく過程が描かれており、静かでありながらも期待感に満ちた映像となっている。
公開されたポスタービジュアルでは、タクシーの運転席と助手席に並んで座る二人が、穏やかな笑顔を浮かべる印象的な一瞬を捉えている。
撮影は先月4月にクランクアップを迎えた。撮影終了時には、すでに撮影を終えていた木村のもとに、倍賞がサプライズで駆けつけ、山田監督も交えて三人でハグを交わす心温まる場面もあったという。
倍賞は、木村との実写初共演について次のように語る。
「お互いにお芝居がうまくいくとハイタッチをして、とても楽しく撮影できました。彼は本当に豊かな才能を持った方で、引き出しも多く、向き合うほどに新たな魅力が出てくる。ご一緒できて幸せでした」
一方、木村も山田監督との現場についてこう振り返る。
「こんなぜいたくでハートフルな現場はなかなかありません。山田監督が映画を撮るという、その原点のような時間に立ち会えたことが、本当にラッキーでした」
令和の東京を舞台に、世代も背景も異なる二人の出会いが生み出す奇跡のような時間――。『TOKYOタクシー』は、この秋、日本映画界に温かな風を吹き込む一作となりそうだ。