『SLAM DUNK』初デジタル版が6月2日発売 原作漫画家・井上雄彦氏「大きめのタブレットで読むと原稿に一番近い」

2025.5.22

【井上先生の公式『X』より画像】

 

人気バスケットボール漫画『SLAM DUNK(スラムダンク)』のデジタル版が、2024年6月2日より発売されることが明らかになった。

 

これは同作にとって初めての電子書籍化となる。

発表は、原作者・井上雄彦氏の公式X(旧Twitter)を通じて行われた。

井上氏はポストの中で、「6月2日より『SLAM DUNK』がデジタル版でもご購読いただけるようになりました」と報告。さらに原稿制作時のエピソードも添え、「原稿はB4サイズのケント紙に描いていて、見開きページの場合は横向きのB3用紙に描いていました。連載当時は紙の本しかなく、見開き2ページ単位でコマ割りしていたため、大きめのタブレット端末で見開き表示をすると、原稿に最も近く読みやすいかもしれません」と語っている。

また、「本の綴じ部分、いわゆる“ノド”の開きにくい箇所もしっかり見られるのがデジタル版の利点です」と、紙の本にはない電子版の魅力にも言及した。

井上作品の電子書籍化は非常に珍しく、2019年に『リアル』のコミックスが初めて電子化されたのが最初の事例。今回の『SLAM DUNK』デジタル版は、それに続く貴重なリリースとなる。

『SLAM DUNK』は『週刊少年ジャンプ』にて1990年から1996年まで連載され、バスケ初心者の主人公・桜木花道が、湘北高校バスケ部で仲間たちとともに成長していく姿を描いた名作。試合の臨場感あふれる描写や、青春を懸けてバスケに打ち込む登場人物たちの熱い姿が読者の心をつかみ、シリーズ累計発行部数は国内で1億2000万部を超える。

1993年から1996年にはテレビアニメ(全101話)も放送され、2022年には映画『THE FIRST SLAM DUNK』が公開されて興行収入164億円を超える大ヒットを記録するなど、時代を超えて愛され続けている。

そんな名作が、ついにデジタルで手に取れる日が近づいている。

井上氏が語るように、大画面での閲覧によって、

新たな読書体験が味わえることに期待が膨らむ。