NBAプレーオフでニューヨーク・ニックスが25年ぶりの快挙!“王者撃破”で東カンファレンス決勝へ

2025.5.17

【©️New York Knicks】

 

2025年5月16日、ニューヨークの聖地・マディソン・スクエア・ガーデンが歓喜に包まれました。NBAプレーオフ東カンファレンス準決勝第6戦で、ニューヨーク・ニックスが前年度王者ボストン・セルティックスを119対81の大差で撃破。シリーズ成績を4勝2敗とし、1999~2000年シーズン以来、実に25年ぶりとなるカンファレンス決勝進出を果たしました。

▪️セレブも総立ちの圧勝劇!

映画監督スパイク・リーなど、著名な“ニックスファン”たちが集まったこの日、会場は一体となってチームを後押し。試合は序盤からニックスがペースを握り、前半だけで64対37と、**プレーオフ史上最大級のリード(前半終了時点で27点差)**を築く驚きの展開に。

特に輝いたのは、司令塔のジェイレン・ブランソンと、守備の要オージー・アヌノビー。ともに23得点を挙げ、攻守で大きな存在感を示しました。さらに、ミカル・ブリッジスは3ポイントシュートを4本沈めて22得点、センターのカール=アンソニー・タウンズは21得点12リバウンドの「ダブルダブル(2部門で2桁)」を記録。

この日の勝利は、チームにとってプレーオフにおける55年ぶりの記録更新となる38点差の大勝。長年低迷していたニックスが、“NBAの舞台”で堂々と輝きを取り戻した瞬間でした。

▪️王者セルティックスは主力離脱が響く

一方のセルティックスにとっては、悔しい敗戦となりました。シリーズ途中の第4戦でエース、ジェイソン・テータムが右アキレス腱断裂という重傷を負って離脱。その後の第5戦では意地を見せて勝利したものの、この日は得点源のジェイレン・ブラウンが20得点を挙げながらも第3クォーター終盤にファウルアウトし、反撃の糸口を失いました。

▪️勝者も敗者も称え合うスポーツマンシップ

ニックスのトム・シボドー・ヘッドコーチは、試合後に「セルティックスは素晴らしいシーズンを戦い抜いた。テータムのケガは不運だったが、素晴らしいチームだった」と対戦相手への敬意を表しました。

エースのブランソンも、「テータムという重要な選手を失ったとはいえ、彼らは最後まで強敵だった。このシリーズを突破できたことがとてもうれしい」と語りました。

一方、敗れたセルティックスのブラウンは、「王者になったチームは常に追われる立場。今回は目標を達成できなかったが、それが現実だ」と悔しさを滲ませながらも、冷静にこのシーズンを振り返りました。

▪️次なる相手はペーサーズ!ファイナル進出をかけた熱戦へ

東カンファレンス決勝でニックスが対戦するのは、第4シードのインディアナ・ペーサーズ。両チームともに長らくファイナルから遠ざかっており、次のシリーズでは“ファイナル進出”という大きな夢をかけた戦いが繰り広げられます。

ニューヨークにとって、長い時を経て再びバスケットボールの頂点に挑むチャンス。