高田延彦氏、RIZIN「男祭り」出演オファーを辞退 統括本部長時代の役目「すでに終えています」と明言

2025.4.19

【高田延彦さん公式インスタグラムより】

2025年5月4日に東京ドームで開催予定の総合格闘技イベント「RIZIN 男祭り」に関して、かつて同団体で重要なポジションを担っていた元プロレスラーの高田延彦氏(61)が、自身のInstagramを通じて出演オファーを辞退していたことを明かした。

高田氏は4月18日に投稿したメッセージで、「RIZIN男祭りへのオファーをいただきましたが、お断りしたことを報告します」とし、「イベントから離れる際にも、先方には『私がお手伝いできることは終わっています』と既にお伝えしております」と、あくまで自身のRIZINに対する役割は一区切りついているという認識を明確に示した。

この発表は、イベント名に“男祭り”というタイトルがついていることから、高田氏の関与を期待する声や問い合わせが多く寄せられていたことに起因しているという。高田氏は、「この場を借りて、私の意志をお知らせした方が早いと判断しました」と、ファンや関係者に向けてあらかじめ誤解を解く意図があったことを説明した。

 

PRIDE、DREAM,RIZINとの歩みと「高田延彦」の名を刻んだ存在感

高田延彦氏は、長年にわたり日本のプロレスおよび総合格闘技界を支えてきたレジェンドの一人である。1980年に新日本プロレスでデビュー後、UWF、UWFインターナショナルなどで格闘技志向のスタイルを確立。1997年の「PRIDE.1」ではヒクソン・グレイシーとの世紀の一戦を戦い、総合格闘技(MMA)ブームの火付け役ともなった。

その後も、高田氏は格闘技イベントの象徴的存在として数多くの大会に関わってきた。2015年には、新たに発足した格闘技イベント「RIZIN FIGHTING FEDERATION」において統括本部長に就任。リングに登場しての演出や、イベントの顔としての役割を担い、RIZINの初期の盛り上がりを牽引した。

しかし2023年、高田氏はRIZINからの離脱を表明。これを機に、イベント運営や演出からは身を引き、今では一ファンとして格闘技界を見守る立場に転じている。

 

▪️今後の出演も否定 変わらぬ応援の姿勢

今回の「男祭り」出演辞退について、高田氏は「今後も当該イベントに参加することはありませんので、その点もご承知いただけますと幸いです」と明確にコメント。そのうえで、「引き続き、いちファンとして応援していきます。グッドラック」と温かい言葉とともに締めくくり、RIZINへのリスペクトと愛情は変わらぬままであることを示した。

イベント運営の最前線からは退いたものの、高田延彦という存在は、今なお格闘技界にとって欠かせない“象徴”であることに変わりはない。