GOAT第2回大会カード発表 他団体主戦の実力者が集結 “敗者再起”色濃いサバイバル興行に

2026.4.13

キックボクシング新イベント「GOAT」の第2回大会『キックボクシングフェス.2 GOAT』(5月28日、東京・後楽園ホール)の対戦カード発表記者会見が4月13日、都内で行われ、主要3試合が明らかとなった。


 

今大会も前回に続き、テレビ東京系列6局ネットでの地上波放送(5月31日)が決定。注目カードが並ぶ一方で、その実態は“他団体を主戦場とする選手たちの再起戦”という色合いが強い興行となっている。

最大の注目は、現シュートボクシング王者・笠原友希選手と、元K-1王者・軍司泰斗選手による団体間対抗戦。本来であれば頂上決戦と呼ぶにふさわしいカードだが、軍司選手は直近の試合で黒星を喫しており、巻き返しを懸けた背水の一戦となる。

世界戦線にも同様の構図が見て取れる。ISKA世界スーパーフェザー級王者・寺田匠選手は防衛戦に臨むが、直近で敗戦を経験しており、王者としての立場を維持するためにも負けられない状況だ。挑戦者ドミニク・リード選手も実績十分の強豪であり、簡単な戦いにはならない。

また、RISEスーパーライト級の白鳥大珠選手が挑むISKA世界ライトウェルター級王座決定戦も注目カードの一つ。白鳥選手も直近のRISEで黒星を喫しており、キャリアの流れを立て直す意味合いが強い一戦となる。さらに、恋愛バラエティー番組で元アイドルとの交際を公表するなど、リング外でも話題に事欠かない存在であり、良くも悪くも注目を集める選手の一人だ。

 

こうして並んだ顔ぶれを見ると、GOATは各団体で結果を残してきた実力者でありながら、直近で敗れた選手たちに再起の場を提供する“受け皿”的な側面を強めていることが分かる。裏を返せば、ここで結果を残せなければ一気に立場を失いかねない、極めて厳しいサバイバルの舞台でもある。

その構図は、格闘技イベントBreakingDownにおいて、敗北や挫折を経験した選手が話題性とともに再浮上する流れとも重なる。とりわけ人気格闘家の一人である芦澤竜誠選手のように、“敗戦後の立ち位置”を逆手に取り、存在感を高めていくケースと類似していると言えるだろう。勝敗だけでなく「いかに爪痕を残すか」というストーリー性が問われる点において、GOATもまた同様の方向性を帯びつつある。

 

団体の垣根を越えた対戦という華やかな建前の裏で進む、“敗北からの再構築”というリアル。GOAT第2回大会は、選手たちの今後を左右する重要な分岐点となりそうだ。

【文:高須基一朗】


■発表カード

▼60kg契約(KNOCK OUT-BLACKルール)
笠原友希選手(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級王者)
軍司泰斗選手(TEAM SUERTE/第5代K-1 WORLD GPフェザー級王者)

 

▼ISKA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
寺田匠選手(team VASILEUS/王者)
ドミニク・リード選手(ニュージーランド/挑戦者)

 

▼ISKA世界ライトウェルター級王座決定戦
白鳥大珠選手(TEAM TEPPEN/RISEスーパーライト級王者)
クリストファー・ウォルター選手(フランス)