今井達也投手、上々の“メジャー初陣” 右足に強襲打も動じず1回無失点「楽しかった」

2026.2.27

【©️Houston Astros】

米フロリダ州ウェストパームビーチで行われたオープン戦。
ヒューストン・アストロズの今井達也投手(27)が、対ニューヨーク・メッツ戦で実戦デビューを果たした。

結果は1回1安打無失点。わずか10球、うち8球がストライクという効率的な内容だった。スコア以上に印象的だったのは、異国のマウンドでも臆することなく腕を振り続けたその姿勢である。


 

▪️いきなりの強襲打、それでも崩れず

先頭打者はメジャー通算253本塁打を誇る強打者、マーカス・セミエン。

初球、内角へ91.8マイル(約147.7キロ)のシンカーを投じ、見逃しストライク。2球で追い込み、この日の最速94.7マイル(約152.4キロ)をマークするなど、持ち味の力強いボールを示した。

しかし、1―2から投じたスプリットを捉えられる。痛烈な打球が右足を直撃。内野安打となるアクシデントに、スタンドがざわついた。

それでも今井投手は顔色一つ変えない。続くマイク・トークマンをスプリットで三飛に打ち取り、最後はボー・ビシェットをスライダーで三ゴロ併殺。わずか1イニングながら、内容の濃い投球で締めくくった。

 

▪️「テーマを持ちすぎた」冷静な自己分析

登板後、右足の状態について問われると「全然大丈夫です。もともと1イニングの予定でした」と淡々。動揺は見られない。

オープン戦初登板の感想を聞かれると、「楽しかった。初めて違うチームとの試合で投げられたので、それだけで十分かなと思っています」と率直な言葉を口にした。

一方で自己評価は厳しい。

「ボールが変わったので、まずはストライクゾーンに投げられることを意識していた。ただ今日はそこを意識しすぎた。打者との勝負というより、自分のテーマを優先してしまったのが反省点」

10球中8ストライクという数字は上々だが、本人は“内容”を求める。メジャー仕様のボールへの適応を最優先にしつつ、実戦感覚をどう磨くか。課題も明確に口にした。

 

▪️指揮官も太鼓判の高評価「とても良さそうだった」

ジョー・エスパーダ監督も一定の手応えを感じている。

「あの打球はもちろん見たくはなかったが、彼はしっかりイニングを終えた。95マイルも出ていたし、とても良さそうに見えた」

スコアは0-5で敗れたものの、今井の一歩は確かだった。
異国のマウンドで味わった「楽しかった」という感情。

その裏にある平常心と冷静な自己分析と課題意識こそが、今後の進化を予感させる。