ハンバーガーが“単品200円”の王台か!? 迫る価格改定、コンビニ鮭200円おにぎり時代と同じ構図

2026.2.24

【©️McDonald】

大手ハンバーガーチェーンの日本マクドナルドが、2月25日から約6割の商品(標準店舗)で店頭価格を10円~50円引き上げると発表した。身近な定番メニューの値上げは、外食価格の“新たな王台”がどこに置かれるのかを示す動きとも言えそうだ。

今回の改定では、「ダブルチーズバーガー(単品)」が450円から480円へ、「同セット」は700円から740円へとそれぞれ30円、40円の値上げ。「マックフライポテト」Sサイズは200円から220円へ引き上げられる。いずれも税込み価格。一方で「ハンバーガー」や「マックチキン」など一部商品は据え置きとなる。


 

▪️値上げの背景にコスト上昇の長期化

同社は価格改定の理由について、原材料費やエネルギーコスト、人件費の上昇が長期化していることを挙げ、「引き続きお客様にご満足いただける店舗体験を提供するため」と説明。全国一律ではなく、立地や地域特性によって価格や改定幅が異なる店舗もあるという。

ハンバーガーは、小麦や牛肉、食用油など国際市況の影響を受けやすい原材料で構成される。加えて物流費や光熱費の上昇も直撃。外食業界全体がコスト転嫁を迫られるなか、価格改定は避けて通れない局面に入っている。

 

▪️コンビニ“鮭200円おにぎり”と同じ道

この流れは、数年前にコンビニ各社で広がった“鮭おにぎり200円時代”と重なる。セブン-イレブンやファミリーマートでは、具材や品質の向上を打ち出しながら価格を引き上げ、当初は「高い」との声も上がった。しかし結果的には、消費者の間で“200円前後が標準”という認識が定着していった。

ハンバーガーも同様に、これまでの「手頃な価格」の象徴から、徐々に“適正価格”へとシフトしている。特にサイドメニューの代表格であるポテトSサイズが220円となったことで、単品200円ラインはもはや通過点になりつつある。

 

▪️リニューアルで付加価値も

値上げと同時に、商品リニューアルも実施される。「ベーコンレタスバーガー」「チキンフィレオ」「えびフィレオ」は、ブラックペッパーとマスタードがアクセントのペッパーオーロラソースへ変更。朝マックの「チキンマックマフィン」もスイートレモンソースに刷新される。

価格だけでなく味の改良や体験価値の向上を図ることで、値上げへの理解を得たい考えだ。

 

▪️“安い外食”の象徴はどこへ

デフレ期には「100円バーガー」が象徴だった時代もあった。

しかし現在は、原材料高と人件費高騰のダブルパンチにより、価格の常識そのものが書き換わろうとしている。

コンビニのおにぎりが200円を“新基準”にしたように、ハンバーガーもまた新たな価格帯へ移行するのか。消費者にとって身近な商品だからこそ、その動向は家計と心理の変化を映すバロメーターとなりそうだ。