米国、延長死闘制し46年ぶり金 亡き13番のジャージー掲げ悲願達成

2026.2.23

米国代表が宿敵カナダとの延長戦を制し、2-1で頂点に立った。

前回優勝のレークプラシッドオリンピック以来、実に46年ぶり3度目の金メダル。歓喜の輪の中心には、“背番号13”への想いがあった。


 

▪️勝利の先にあった「13番」への誓い

試合は一進一退の攻防が続く緊迫の展開。延長戦で均衡を破った米国が死闘を制すと、リンク上は歓喜に包まれた。しかし、表彰式で選手たちが掲げたのはトロフィーだけではなかった。

24年に交通事故で31歳の若さで亡くなったFW、ジョニー・グドローさんの名前と背番号13が入ったジャージーを高々と掲げ、集合写真に収まったのだ。リンクには家族も姿を見せ、選手たちはその子どもに金メダルを手渡し、キスを贈る場面もあった。

グドローさんのジャージーは、昨年の世界選手権でもロッカールームに飾られていたという。チームにとって彼は、いまも“ともに戦う仲間”だった。

 

▪️「彼はここにいるべきだった」盟友の言葉

DFのチャーリー・マカボイは試合後、静かに語った。

「ジョニーはここにいて、チームの一員だったはずだ。彼と世界選手権も戦った。彼はホッケー界にとって大きな存在で、本当に素晴らしい人だった。今日の勝利にも、きっと何らかの形で関わっている」

スタンドでは、父ガイさんら家族が試合を見守った。米国代表の追悼の姿勢に、父は涙を流していたという。

 

▪️宿敵撃破の重み

決勝の相手は最大のライバル・カナダ。五輪の舞台で幾度となく名勝負を演じてきた両国の対決は、今回も最後まで勝敗の行方が分からない激闘となった。延長での決勝点は、46年の空白を埋める歴史的な一撃となった。

歓喜と涙が交錯したリンク。米国代表は金メダルとともに、“13番”への想いを胸に刻み、新たな歴史の1ページを刻んだ。