ミラノのリンクで“りくりゅう”に思わぬハプニング。それでも見せたのは、金メダリストらしい冷静さと確かな絆だった。
【©️IOC】
「ミラノ・コルティナ五輪・フィギュアスケート・エキシビション」が21日、ミラノ・アイススケートアリーナで行われ、ペア金メダリストの三浦璃来選手(24)、木原龍一選手(33)組(木下グループ)が出演。
軽快な「Can’t Stop the Feeling」に乗せ、豪快なトリプルツイストや力強いデススパイラルを披露し、会場を大いに沸かせた。ラストはフリー同様、木原選手が三浦選手を高々と持ち上げる華やかなリフトで締めくくり、五輪の舞台での最後の演技を笑顔で終えた。だが、その舞台裏では小さな“事件”が起きていた。
演技中、木原選手が三浦選手の背中のファスナーが開いていることに気づく。
滑りながら状況を判断し、「デススパイラルの後ならいける」と瞬時にプランを組み立てたという木原選手は、三浦選手が前で踊る一瞬の間にさりげなくファスナーを閉めるアドリブ対応。
閉め終えると両手でサムズアップを送り、そのまま流れるように次の要素へ。
観客に動揺を見せることなく、完璧なパフォーマンスをやり遂げた。
まさに阿吽の呼吸。
長年ペアとして戦ってきた“りくりゅう”の信頼関係を象徴す
る場面となった。
それでも演技後のやり取りは、いかにも2人らしい。
三浦選手は「本当に龍一くんがチェック係なんですけど」と口をとがらせると、
「閉め忘れたのは龍一くんですからね」と“責任”を指摘。
これに木原選手は苦笑いしながら
「いつも閉めた状態で来てたよね? 今日は僕がお兄さんでした」と
ユーモアたっぷりに応じた。
最初からファスナーは開いていたといい、木原選手は
「滑りながら考えていた」と振り返る冷静さ。
一方で三浦選手は“やっちゃった”という表情でハニカミ笑顔を見せ、
リンク上でもリンク外でも息ぴったりのコンビネーションを印象づけた。


