韓国スノーボードのチェ・ガオン、検査で「3カ所骨折」判明…足を引きずり掴んだ金メダルの代償

2026.2.20

【©️IOC】

2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピックで、壮絶な負傷を抱えながら金メダルを獲得した韓国スノーボード界の新星、チェ・ガオン(18)が、3カ所の骨折と診断されていたことが明らかになった。


 

チェは19日、自身のインスタグラムに病院での検査結果の写真を投稿。

「3 fractures」と短く記し、重傷を負っていた事実を公表した。

具体的な部位には触れていないが、複数箇所にわたる骨折とみられる。

チェは13日、イタリア・リヴィーニョで行われたスノーボード女子ハーフパイプ決勝に出場。1回目の滑走で着地に失敗し、激しく転倒。

会場には担架が運び込まれ、競技続行は絶望的とも思われた。

それでも彼女は立ち上がった。

記者会見でチェは「つま先から力を入れ、足を動かせるように努力した」と当時を振り返る。痛みの中でわずかな感覚を頼りに身体を制御し、再びスタート地点へと戻った。

2回目も転倒。

しかし、最後の3回目。

極限の状態で迎えたラストランで、チェは完成度の高い演技を披露。

90.25点をマークし、劇的な逆転で金メダルをつかみ取った。

まさに“生命を削る”滑りだった。

その代償は小さくない。表彰式では仲間の肩を借り、足を引きずりながら表彰台に立つ姿が目撃された。歓喜の笑顔の裏で、身体はすでに限界を超えていた。

16日に仁川国際空港から帰国した際、チェは「膝の状態はだいぶ良くなった。これから病院で検査を受ける」と語っていたが、実際の診断は想像以上に深刻だったことになる。

それでも彼女は、最後まで滑ることを選んだ。
国を背負う覚悟と、頂点を目指す強い意志。

その決断が生んだ金メダルは、数字以上の重みを持つ。

栄光の裏にある痛み。
チェ・ガオンの金メダルは、その両方を刻み込んだ“代償付きの栄冠”だった。