全国高校サッカー選手権で因縁の一戦を制したのは大津が青森山田を完封、全国準V校の底力示す
2025.12.31
第104回全国高校サッカー選手権は12月31日、2回戦が行われ、
優勝候補同士の注目カードとなった
大津(熊本)が、青森山田(青森)を2―0で下し、
5大会連続となるベスト16進出を決めた。
舞台はフクダ電子アリーナ。
過去に決勝で激突した両校の再戦とあって、試合は序盤から緊張感に包まれた。
前半は互いに決定機を作り切れず、スコアレスで折り返す展開となったが、
後半に入ると大津が主導権を握る。
均衡を破ったのは後半8分だった。FW山下虎太郎の鋭い右クロスに、MF山本翼がニアサイドへ迷いなく飛び込み先制点。試合の流れを引き寄せる一撃で、スタンドの大津応援席を沸かせた。
さらに後半28分には、J1横浜F・マリノス加入内定のDF村上慶が追加点。ゴール前の混戦を冷静に押し込み、青森山田の反撃の芽を摘み取った。
21年度決勝では0―4の完敗を喫していた大津にとって、この勝利はまさに“リベンジ”。今夏の全国総体準優勝校としての実力を証明すると同時に、大会屈指の優勝候補対決を制する価値ある白星となった。
一方の青森山田は最後までゴールを割れず、伝統の強度と攻撃力を発揮できないまま大会を去る結果に。明暗がくっきり分かれる一戦となった。
大津は次戦でさらなる強敵と対峙するが、この勝利で得た自信は計り知れない。全国制覇へ向け、歩みは確実に前へ進んでいる。

