巨人ポスティング岡本和真選手にパイレーツ急接近 “最弱打線の切り札”か!? それとも高リスク補強か!? 交渉は最終局面へ

2025.12.31

巨人からポスティングシステムを利用してメジャー挑戦を目指す岡本和真内野手を巡り、ナ・リーグ中地区最下位に沈むパイレーツが獲得に本腰を入れていることが明らかになった。関係者によると、岡本選手はすでに米国内に滞在しており、交渉期限となる日本時間1月5日を目前に、各球団との交渉は詰めの段階に入っている。


 

パイレーツは近年、慢性的な得点力不足に苦しんできた。

今季は若き右腕ポール・スキーンズ、ミッチ・ケラーを中心とした投手陣がチーム防御率リーグ6位と健闘した一方、打線は得点、本塁打、打点、出塁率、長打率の主要5部門すべてでメジャー最下位。

投打のアンバランスさが、7年連続負け越しという現実を招いた。

その反省から、球団は今オフ「打線再建」を最優先テーマに掲げている。レイズとの三角トレードで今季31本塁打のブランドン・ローを獲得し、さらにFAのライアン・オハーンと2年2900万ドルで合意。限られた予算の中で、確実に“長打の計算が立つ駒”を積み上げてきた。

その延長線上に浮上したのが「三塁・岡本」という選択肢だ。

球団関係者は「もう一人、クリーンアップを打てる打者が必要だという認識は明確」と語っており、NPB屈指の長距離砲である岡本に白羽の矢が立った。

岡本選手は智弁学園から2014年ドラフト1位で巨人に入団。NPB通算1074試合で248本塁打、OPS・882を記録し、本塁打王3回、打点王2回と実績は申し分ない。一方で、今季は左肘負傷による長期離脱を経験。

復帰後は69試合でOPS1.014と圧巻の数字を残したものの、「フルシーズンを戦えるか」という点は、メジャー各球団が慎重に見極めているポイントでもある。

代理人のスコット・ボラス氏はウインターミーティングで「オカモトは一塁と三塁を守れ、打線の中核を担える選手。複数球団が強い関心を示している」と強調したが、FA市場にはブレグマン、スアレスといった実績十分の三塁手も残っており、岡本選手が“即戦力の安定解”として見られているかどうかは未知数だ。

パイレーツにとって岡本は、打線再生の象徴となる存在になり得る一方、ポスティング費用を含めれば決して安い投資ではない。再建途上の球団がどこまでリスクを取るのか!?

その判断が、交渉期限までに下される。