【ウインターカップ女子決勝】逆境を跳ね返した現実の勝利 三輪美良々30得点13リバウンド 大阪薫英女学院が桜花学園を破り初優勝

2025.12.28

【©️SoftBank ウインターカップ2025】

夢物語ではない。

積み上げてきた実力と準備が、全国最高峰の舞台で証明された。
12月28日、東京体育館で行われた「ウインターカップ2025(令和7年度第78回全国高校バスケットボール選手権)」女子決勝は、

大阪薫英女学院(大阪)が66―61で桜花学園(愛知)を下し、

悲願の初優勝を果たした。


 

▪️前半は桜花が主導権 それでも崩れなかった薫英の守備

試合は、決勝常連の桜花学園が主導権を握って進んだ。
強度の高いディフェンスと速攻で得点を重ね、前半終了時点で44―35と9点のリードを確保。大阪薫英は苦しい時間帯が続いたが、守備の集中力を失わず、大崩れを回避したことが後半への布石となった。

 

▪️第3クォーター、三輪が流れを引き寄せる

後半に入ると、エース三輪美良々が試合を動かす。
第3クォーターだけで12得点を記録し、ドライブとジャンプシュートの両面で桜花の守備を攻略。点差を徐々に縮め、54―51と3点差まで追い上げた。

この時間帯、大阪薫英はリバウンドとルーズボールの競り合いで互角以上に渡り合い、試合の流れを自分たちのものにしていった。

 

▪️勝負の第4クォーター、全員でつかんだ逆転

最終クォーターは、組織力が際立った。
三輪の得点で同点に追いつくと、大槻佳子が3ポイントシュートを沈め、さらに細澤幸生が果敢なアタックで加点。残り6分半で59―57と逆転に成功する。

終盤も慌てることはなかった。
残り3分に三輪が確実にスコアを重ね、残り2分には細澤が重要な追加点。桜花学園の反撃を冷静に封じ、リードを守り切った。

 

▪️数字が裏付ける勝利 三輪は30得点13リバウンド

大阪薫英は三輪が30得点・13リバウンドのダブルダブルを記録し、

攻守の中心としてチームを牽引。
加えて、

大槻佳子:逆転の流れを決定づけた3ポイントと安定した判断

細澤幸生:終盤の勝負強さとディフェンスでの貢献

と、複数の選手が役割を果たし、名門・桜花学園を相手に完成度の高い試合を見せた。

敗れた桜花学園も、前半に見せた試合支配力と

最後まで諦めない姿勢は健在で、決勝にふさわしい内容だった。