NBAスパーズが西の王者候補を再粉砕 サンダーを20点差で圧倒、勢いは止まらず“7連勝”でクリスマス決戦へ

2025.12.24

【San Antonio Spurs 】

NBAの勢力図が、静かに、しかし確実に揺れ始めている。
サンアントニオ・スパーズが23日(日本時間24日)、本拠地フロスト・バンク・センターで西カンファレンス首位を走るサンダーを130―110で撃破。

NBAカップ準決勝に続く“連続撃破”で、

レギュラーシーズン7連勝(カップ決勝除く)を達成した。

スパーズの7連勝は2015年以来、実に10年ぶりとなる。


 

前半はサンダーがわずかに主導権を握った。
58―60と2点差で折り返したスパーズは、決して焦らない。勝負どころを見極めるように、第3クオーターで試合の流れを完全に引き寄せた。

第3Q、スパーズはディフェンス強度を一段階引き上げ、サンダーの攻撃を分断。29―22とこの10分間を制し、ついに逆転に成功すると、そのまま主導権を手放さなかった。最終Qではベンチメンバーが試合を支配し、気がつけば点差は20点。西の首位チームに対する、疑いようのない“完勝”だった。

主役となったのは、シックスマンのケルドン・ジョンソン。
5本の3ポイントを沈め、チーム最多25得点を記録。さらにステフォン・キャッスルも4本の3Pを含む24得点で流れを加速させた。ベンチスタートとなったビクター・ウェンバンヤマも、12得点、5リバウンド、3アシストと要所を締め、存在感は数字以上だった。

NBAカップでは準優勝に終わったスパーズ。しかし、その悔しさは確実にリーグ戦へと持ち込まれている。
6連勝中だった勢いをそのままに、再びサンダーを叩いたこの一戦は、「偶然」や「勢い」では片付けられない内容だった。

敗れたサンダーは今季4敗目。
そして両者は、2日後のクリスマスゲームで再び相まみえる。今回の20点差は、単なる1勝ではない。次戦は、プライドと修正力が真正面からぶつかる“再戦”となる。

試合後、キャッスルは自信に満ちた表情でこう語った。
「最高だ。自分たちの強さを示せた。このチームの歴史の一部として、勝ち続ける流れに関われていることがうれしい」

スパーズは復活の途中段階ではない。
すでに“戻ってきた”と宣言するだけの内容を、コート上で示し始めている。