【ウインターカップ2025女子2回戦】一関学院が延長戦を制し奈良文化を撃破 外国籍選手の支配力が勝負を分ける
2025.12.24
高校バスケットボールの冬の大舞台「ウインターカップ2025」は
12月24日、東京体育館で女子2回戦が行われ、
一関学院高等学校(岩手)が奈良文化高等学校(奈良)との
延長戦にもつれ込む激闘を72―69で制した。
試合は序盤から一進一退の展開。
第1クォーターは奈良文化が14―16と僅差で追い、
第2クォーターも11―17と粘り強く食らいつく。
第3クォーターでは奈良文化が21得点を挙げ、一気に流れを引き寄せた。
第4クォーターも互いに譲らず、試合は同点のまま延長戦へ突入。
勝負を分けたのは、一関学院の
オモカロマリアン・アブドゥルカリーム(背番号10)の存在だった。
ゴール下を完全に掌握し、22得点9リバウンドを記録。
OTではインサイドで確実に加点し、チームを勝利へ導いた。
さらに一関学院は、高橋志奈(15得点)が要所で3ポイントを沈め、伊東柚月(11得点)、児玉理央(10得点)も安定したパフォーマンスを披露。
チーム全体でリバウンド33本、アシスト24本と組織力の高さを示した。
一方、惜敗した奈良文化も堂々たる戦いぶりだった。
安積美月がチーム最多の25得点を挙げ、外角とドライブで攻撃を牽引。
時田渚月(16得点)、中井里桜菜(15得点)も、
スタメンメンバーが40分超の長時間出場で奮闘した。
延長での体力勝負でも最後まで勝利への執念を見せた。
しかし延長戦では一関学院の高さとフィジカルを前に得点が伸び悩み、
あと一歩及ばなかった。
試合終了のブザーと同時に、コートには歓喜と悔しさが交錯した。
一関学院はこの勝利で勢いを加速させ、次戦へ進出。
奈良文化は敗れたものの、全国の舞台で示した粘り強さと完成度の高さは、確かな爪痕を残した。
冬の東京体育館で繰り広げられた、記憶に残る延長戦だった。














