【紅白】“もはや年末の象徴”へ─米津玄師さんが2年連続出場決定 チェンソーマン主題歌で紅白初披露の必然

2025.12.23

【©️NHK】

年末の風景に、またひとつ“確かな音”が加わる。
NHKは23日、大みそかに放送される『第76回NHK紅白歌合戦』の出場歌手として、米津玄師の出演を正式に発表した。出場は2年連続、通算3回目。もはや“話題枠”ではなく、紅白に欠かせない存在としての定着を感じさせる決定だ。

披露されるのは、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』主題歌として

書き下ろされた「IRIS OUT」。紅白の大舞台での初披露となる。
混沌とした世界観とエモーショナルな旋律が交錯する同曲は、

米津作品の中でも特に映像との親和性が高く、

“紅白でどう表現されるのか”という点でも注目が集まる。


 

数字が、その存在感を裏付ける。
「IRIS OUT」は『オリコン年間ランキング2025』デジタルシングル(単曲)部門で3位を記録。期間内ダウンロード数は14.9万DLに達した。さらに、同年リリースの「Plazma」は同ランキングで堂々の1位を獲得。
2018年、2019年に「Lemon」で頂点に立って以来、史上初となる“同一アーティスト通算3度目”の年間デジタルシングル1位という金字塔を打ち立てた。
時代の空気をすくい取りながら、常に自らの表現を変化させてきた米津玄師。その歩みが、結果として“紅白に呼ばれるアーティスト”から、“紅白を成立させるアーティスト”へと押し上げたと言っていい。

放送100年という節目を迎える今年の紅白のテーマは「つなぐ、つながる、大みそか。」。
アニメ、映画、音楽、そしてデジタルカルチャーを横断しながら支持を広げてきた米津さんの存在は、このテーマとも強く共鳴する。

自身もコメントで「3回目にふさわしいと思ってもらえるよう頑張りたい」と語った。謙虚な言葉とは裏腹に、その立ち位置はすでに揺るぎない。
2025年の最後を締めくくるステージで、米津玄師は再び“その年の音”を刻み込む。