記録が塗り替えられ続ける今シーズン “怪物”ウェンバンヤマがNBA史上3人目の100試合連続ブロック達成 歴代1位浮上も現実味
今シーズンのNBAは、まさに“記録更新ラッシュ”の様相を呈している。
レブロン・ジェームズの連続2桁得点、シェイ・ギルジャス=アレキサンダーの連続20得点超え―リーグを代表するスターたちが歴史のページを書き換えるなか、新時代を象徴する“怪物”もまた、静かに、しかし確実に偉業を積み重ねている。
サンアントニオ・スパーズのヴィクター・ウェンバンヤマだ。
現地12月19日のアトランタ・ホークス戦。
ウェンバンヤマは2本のブロックを記録し、
NBA史上3人目となる「100試合連続ブロック」を達成した。
翌戦でも記録を伸ばし、すでにその視線は“前人未到”の領域に向けられている。
224センチの長身、常軌を逸したウイングスパン、そしてビッグマンの枠に収まらない機動力。
キャリア3年目にして、ウェンバンヤマは守備の概念そのものを塗り替えつつある。
ブロックショットは、得点やリバウンドと違い、
スター選手であっても「ゼロ」に終わる試合が珍しくない。
事実、70試合以上連続でブロックを記録した選手は、
NBAの長い歴史の中でもわずか6人しか存在しない。
その難関を、ウェンバンヤマは異次元の安定感で突破してきた。
キャリア133試合でブロックが0本だった試合は、わずか2試合。
そのいずれもルーキーイヤーに限られている。
現在の連続記録は1年目33試合目から始まり、昨季・今季の出場試合すべてで最低1本のブロックを記録中だ。
数字も圧倒的だ。
1年目に3.58本、昨季は3.83本でリーグ1位。
今季も欠場がありながら3.31本でリーグ唯一の3本台と、
もはや“敵なし”の領域に入っている。
現在の連続記録ランキングで、ウェンバンヤマの上に立つのは2人のレジェンドのみ。
パトリック・ユーイング(145試合)、
ディケンベ・ムトンボ(116試合)、
いずれもゴール下を支配した名センターたちだ。
しかし今季は残り54試合を残しており、歴代1位浮上も決して夢物語ではない。

