「アバター」最新作が世界で好発進 公開週末3.5億ドル突破!! 日本市場でも再び“アバター現象”の兆し
【国内の映画館でも公開初日は満席が続いた】
ジェームズ・キャメロン監督による「アバター」シリーズ最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が、世界的な注目を集める中で力強いスタートを切った。19日に公開された同作は、21日までの公開週末で全世界興行収入約3億4500万ドル(約540億円)を記録。2025年公開作品としては、11月公開のディズニーアニメ『ズートピア2』に次ぐ年間2位の初動成績となった。
製作・配給を手がけるディズニーの推計によると、北米では8800万ドルを稼ぎ出し、週末の興行収入ランキングで堂々の首位を獲得。2022年公開の前作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の初動と比べると数字はやや下回ったものの、前作がクリスマス直前公開だった点を踏まえれば、公開時期の違いを考慮すれば十分に堅調な滑り出しといえる。
特に注目されるのは、今後の海外市場、とりわけ日本での伸びしろだ。シリーズ第1作『アバター』(2009年)は日本で興行収入約156億円を記録し、歴代興収ランキング上位に名を刻んだ。続く前作『ウェイ・オブ・ウォーター』も、IMAXや4DXといったラージフォーマット上映を中心にロングランヒットとなり、日本市場における「アバター」ブランドの強さを改めて証明している。
本作でも、圧倒的な映像表現と没入感を重視したキャメロン監督ならではの作風は健在で、年末年始から冬休みシーズンにかけて、家族層や映画ファンを中心に動員を伸ばす展開が期待される。特に日本では、リピーター需要が高いシリーズだけに、口コミ次第では前作同様の長期興行も十分視野に入る。
映画業界関係者の間では、本作が劇場体験そのものの価値を再認識させる起爆剤になるとの声も上がる。調査会社コムスコアによれば、2025年の年間チケット売上高は前年を1.3%上回っている一方、コロナ禍前の2019年比ではなお22.5%下回っているのが現状だ。
そうした中で、「アバター」最新作への期待は、映画館復活の象徴としても大きい。
なお、「アバター」シリーズは今後も展開が予定されており、第4作は2029年、第5作は2031年に公開予定。最新作の興行動向次第では、シリーズ全体の評価と勢いをさらに押し上げることになりそうだ。

