ロスターが次々に故障者リスト入り―レイカーズ非常事態 ドンチッチ無念の途中交代、満身創痍で“LA対決”完敗 八村塁選手も欠場

2025.12.21

【©️Los Angeles Lakers, 】

レイカーズが深刻なロスター崩壊の波にのみ込まれている。

NBAレイカーズは20日(日本時間21日)、

敵地インテュイット・ドームでクリッパーズとの“LA対決”に臨んだが、

主力が次々と戦列を離れる異常事態の中、88―103で敗戦。

試合内容以上に、チームを覆う危機的状況が浮き彫りとなった。


 

この試合、開始前から暗雲は立ち込めていた。

オースティン・リーブスは左ふくらはぎの張り、

ディアンドレ・エイトンは左ヒジの張りで欠場。

さらに八村塁選手も右鼠径部痛のため今季2度目の欠場となり、

ローテーションは大きく制限された状態での試合となった。

それでも迎えた“LA対決”。

第1クオーターから15―28と劣勢に立たされると、追い打ちをかけるように第2クオーター、主軸のルカ・ドンチッチが左足打撲で負傷交代。

そのまま後半コートに戻ることはなく、レイカーズは事実上、攻撃の要を失ったまま試合を進めることになった。

“大黒柱”レブロン・ジェームズを中心に必死の反撃を試み、

最終クオーターには一時7点差まで詰め寄る場面もあった。

しかし、積み重なった負傷の影響は大きく、

試合をひっくり返すだけの推進力は残されていなかった。

レブロンはチーム最多36得点と孤軍奮闘。

しかし、チーム全体のFG成功率は38.6%と今季ワーストを記録し、

3ポイントシュートも38本中わずか6本成功。

成功率15.8%は今季最低で、チームの3P成功率が16%を下回ったのは

2017年11月15日以来、実に8年ぶりという厳しい数字が並んだ。

華やかな“LA対決”の裏で露呈したのは、勝敗以上に深刻な現実だ。

主力が次々に故障者リスト入りし、ロスターは限界寸前。

戦術以前に「戦える人数をどう確保するか」という段階に差し掛かっている。

レイカーズは次戦、23日(日本時間24日)に敵地でサンズと対戦する。

満身創痍の状態で迎える連戦を前に、

チームの耐久力と対応力が厳しく問われることになる。