ロスターが次々に故障者リスト入り―レイカーズ非常事態 ドンチッチ無念の途中交代、満身創痍で“LA対決”完敗 八村塁選手も欠場
【©️Los Angeles Lakers, 】
レイカーズが深刻なロスター崩壊の波にのみ込まれている。
NBAレイカーズは20日(日本時間21日)、
敵地インテュイット・ドームでクリッパーズとの“LA対決”に臨んだが、
主力が次々と戦列を離れる異常事態の中、88―103で敗戦。
試合内容以上に、チームを覆う危機的状況が浮き彫りとなった。
この試合、開始前から暗雲は立ち込めていた。
オースティン・リーブスは左ふくらはぎの張り、
ディアンドレ・エイトンは左ヒジの張りで欠場。
さらに八村塁選手も右鼠径部痛のため今季2度目の欠場となり、
ローテーションは大きく制限された状態での試合となった。
それでも迎えた“LA対決”。
第1クオーターから15―28と劣勢に立たされると、追い打ちをかけるように第2クオーター、主軸のルカ・ドンチッチが左足打撲で負傷交代。
そのまま後半コートに戻ることはなく、レイカーズは事実上、攻撃の要を失ったまま試合を進めることになった。
“大黒柱”レブロン・ジェームズを中心に必死の反撃を試み、
最終クオーターには一時7点差まで詰め寄る場面もあった。
しかし、積み重なった負傷の影響は大きく、
試合をひっくり返すだけの推進力は残されていなかった。
レブロンはチーム最多36得点と孤軍奮闘。
しかし、チーム全体のFG成功率は38.6%と今季ワーストを記録し、
3ポイントシュートも38本中わずか6本成功。
成功率15.8%は今季最低で、チームの3P成功率が16%を下回ったのは
2017年11月15日以来、実に8年ぶりという厳しい数字が並んだ。
華やかな“LA対決”の裏で露呈したのは、勝敗以上に深刻な現実だ。
主力が次々に故障者リスト入りし、ロスターは限界寸前。
戦術以前に「戦える人数をどう確保するか」という段階に差し掛かっている。
レイカーズは次戦、23日(日本時間24日)に敵地でサンズと対戦する。
満身創痍の状態で迎える連戦を前に、
チームの耐久力と対応力が厳しく問われることになる。

