NBAエクスパンション=リーグ拡張は2026年に最終決断へ!! シアトル&ラスベガスが最有力候補に浮上

2025.12.19

NBAのアダム・シルバー・コミッショナーが リーグ拡張(エクスパンション)に関する最新の進捗を明かした。現行30チーム体制から32チームへの拡大を見据え、新規フランチャイズの決定時期は2026年中になる見通しだという。


 

NBAカップ決勝前に行われた記者会見で、シルバーは「各都市における関心の高さ、経済状況、そしてどのような収益モデルが構築できるかを慎重に検討している段階だ。2026年のどこかのタイミングで決断を下す予定」と語り、具体的なスケジュール感に言及した。

 

▪️シアトルとラスベガスが有力視

複数の候補地が検討されている中で、最有力とされているのがシアトルとラスベガスだ。シルバー自身も「我々がシアトルとラスベガスを検討していることは秘密ではない」と認めており、両都市が軸となって議論が進んでいることを示唆した。

一方で、「他の都市も検討対象に含まれている。特定の市場に対して期待を持たせすぎないよう、発言には慎重でありたい」と述べ、最終決定まで流動的であることも強調している。

 

▪️NBAの原点を持つシアトル

シアトルは、1967-68シーズンから2007-08シーズンまでスーパーソニックスが本拠を構えたNBAの伝統都市だ。2008年にフランチャイズはオクラホマシティへ移転し、現在のサンダーへと姿を変えたが、バスケットボール文化は今も地域に深く根付いている。

WNBAのストームが長年活動しているほか、NFLシーホークス、MLBマリナーズ、NHLクラーケンズと主要プロスポーツが揃うスポーツ都市でもある。さらに、2021年に開業したクライメット・プレッジ・アリーナは、NBA開催にも十分対応可能な最新施設で、インフラ面の不安も少ない。

 

▪️娯楽都市ラスベガスの急成長

一方のラスベガスは、カジノを中心とした全米屈指の娯楽都市として知られ、市場規模と集客力の高さが大きな魅力だ。近年はNFLレイダースが移転し、2028年にはMLBアスレチックスの本拠地移転も決定。プロスポーツの存在感は年々増している。

WNBAのエイシーズはリーグ屈指の強豪として成功を収めており、

NBAフランチャイズ受け入れの土壌はすでに整いつつあると言える。

 

▪️ダークホース出現の可能性も

そのほか、国外ではカナダのモントリオール、メキシコの首都メキシコシティ、米国内ではミズーリ州のセントルイスやカンザスシティといった都市名も候補として取り沙汰されている。

果たしてNBAは、シアトルとラスベガスという“本命”を選ぶのか。

それとも新たな市場を切り開く決断を下すのか。