NBAカップでニックスが勝負所の総合力で初制覇 11点差逆転の激闘、MVPはブランソン
【©️New York Knicks 】
ニューヨーク・ニックスが、勝負所での総合力の違いを見せつけ、NBAカップ初優勝を果たした。16日(日本時間17日)に行われた決勝でスパーズと対戦。第3クオーターに最大11点差をつけられる苦しい展開となったが、最終クオーターに集中力と修正力を発揮し、15―3の猛攻で一気に流れを引き寄せた。124―113で逆転勝利を収め、3代目王者の座に就いた。
準決勝でマジックを破り勢いに乗って決勝へ進出したニックスは、サンダーを下して勝ち上がってきたスパーズと激突。前半は互いに譲らぬ攻防が続き、59―61の2点ビハインドで折り返した。第3クオーターにスパーズの勢いに押され一時は2桁点差を許したが、ここで崩れなかったのが今大会を通じて磨かれたチーム力だった。
最終クオーター開始時は91―94。
それでも守備強度を一段階引き上げ、リバウンドとトランジションから主導権を奪取。
オフェンスでは無理に個に頼らず、ボールを動かし続けた結果、
15―3のランで逆転に成功した。
その後は冷静な試合運びでリードを維持し、激闘に終止符を打った。
MVPには25得点を挙げ、終盤の判断力と得点力で流れを完全に引き寄せたジェイレン・ブランソンが選出された。チーム最多28得点のOG・アヌノビーに加え、ベンチからもジョーダン・クラークソンが3本の3点シュートを含む15得点、ルーキーのタイラー・コレックが14得点と存在感を示し、まさに総合力での勝利を印象づけた。
試合後、ブランソンは「一時は10点差近くリードを許したが、なんとか勝ち方を見つけ出すことができた。それがすべて。これからは、その方法を基準にして前に進んでいきたい」と語った。
会場にはニックスの熱烈なファンとして知られる映画監督スパイク・リー氏の姿もあり、初戴冠の瞬間を喜びとともに見届けた。



