ウェンバンヤマ復帰がもたらした流れの変化 スパーズ、接戦を制してNBAカップ決勝へ
【©️San Antonio Spurs 】
NBAカップ準決勝でサンアントニオ・スパーズは
オクラホマシティ・サンダーと対戦し、
最後まで勝敗の行方が分からない緊迫した攻防の末、111―109で勝利。
NBAカップ決勝進出を果たした。
注目されたのは、負傷から復帰したビクター・ウェンバンヤマの存在だ。
ベンチスタートとなったスパーズは、第1クォーターに最大11点のリードを許す苦しい立ち上がり。それでも第2クォーター途中からウェンバンヤマを投入すると、試合のテンポと攻守のバランスが徐々に好転した。
前半を46―49の僅差で終えた時点で、すでに流れは一変していた。
第3クォーターはスパーズの時間だった。残り9分2秒、ステフォン・キャッスルの3点シュートを起点に一気に10―0のランを展開し、ついに逆転。その後は一進一退の展開が続いたが、サンダーの厳しいディフェンスに対し、ウェンバンヤマは高さと技術を生かしたタフショットを次々と沈め、得点以上の影響力をコート上で示した。
試合終盤まで続いた緊張感の中でも、スパーズは冷静さを失わず、最後は2点差で逃げ切り。チームとしての成熟と勝負強さを印象づける一戦となった。
ウェンバンヤマは途中出場ながら20分39秒のプレータイムで22得点9リバウンドを記録。コートにいる間の得失点差を示すプラス/マイナスではチーム最高の「+21」と、数字でも存在感を証明した。
先発ではデビン・バッセルが3点シュート4本を含むチーム最多23得点。
キャッスルとディアロン・フォックスもそれぞれ22得点を挙げ、攻撃を支えた。
NBAカップ決勝は16日(日本時間17日)に開催され、ニューヨーク・ニックスとスパーズが頂点を争う。復帰戦で確かな手応えを示したウェンバンヤマを擁し、スパーズがどのような戦いを見せるのか!?戦術面で楽しみな点が多い。


