【©️Los Angeles Lakers 】

現地時間12月４日（日本時間５日）、ロサンゼルス・レイカーズは敵地スコシアバンク・アリーナでトロント・ラプターズと対戦。試合を決めたのは、日本が誇るフォワード・八村塁だった。終了のブザーと同時に放った左コーナーからの３ポイントがネットを揺らし、チームを123―120の劇的勝利へと導いた。

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この日レイカーズは、エースのルカ・ドンチッチが個人的理由で欠場する厳しい状況。それでも、スターターに名を連ねたゲイブ・ヴィンセント、オースティン・リーブス、レブロン・ジェームズ、八村塁、ディアンドレ・エイトンが気迫を見せ、好調ラプターズとの接戦に臨んだ。

　第１クォーターはリーブスの好調な３ポイントを起点に主導権を握る。前戦で無得点だった八村も、左45度からの３ポイントで流れを呼び込み、その後のフリースローも確実に沈めた。レイカーズは31―26と５点リードで最初の12分間を終える。

　第２クォーターはベンチ陣が奮起。２WAY契約のニック・スミスJr.や新人アドゥ・シーローが攻撃を牽引し、点差を広げる展開に。八村も鋭いドライブからレイアップを沈め、７点目をマーク。67―58とリードを保って前半を折り返した。

　第３クォーターにはラプターズのスコッティ・バーンズが14得点と爆発し、一時の逆転を許す。しかし、ここで魅せたのはリーブス。３ポイント３本を含む22得点を叩き出す圧巻のパフォーマンスで反撃し、レイカーズは100―98とわずかにリードを守って最終クォーターへ。

勝負の第４クォーターは、息を呑むような一進一退の攻防。

残り１分で118―118の同点に追いつかれると、直後にラプターズがジャンパーで勝ち越し。しかし、レイカーズもリーブスのレイアップですぐに同点に戻し、迎えたラストオフェンスでドラマが生まれた。

レブロンから残り1秒で信頼を明かしとも取れるサイドへのパスを受けた八村選手が、左コーナーから〇度から放ったボールは美しい弧を描き、そのままリングに吸い込まれる。ブザーと同時に決まった値千金の３ポイントシュート。

レイカーズベンチは総立ちとなり、会場の空気を一変させる劇的勝利が決まった。

八村選手は34分58秒のプレーで12得点、３リバウンド、１スティールを記録。

FG成功率44.4％（４／９）、３P成功率66.7％（２／３）、フリースロー100％と、要所でキレのあるプレーを披露した。何よりも、勝敗を分ける最後の一投を沈めた“今夜のヒーロー”として、その存在感は際立っていた。