那須川天心vs井上拓真の世紀の一戦 ジャッジ選びも両陣営の細心の配慮で決定
2025.11.23
【©️Phonix Promotion】
明日24日、トヨタアリーナ東京で行われる
那須川天心選手(27、帝拳)vs 井上拓真選手(29、大橋)の
WBC世界バンタム級王座決定戦。
前日計量が行われた23日、試合を控えた両陣営の細やかな調整の一端が明らかになった。
注目されるジャッジ3人の選出だが、通常であれば大会主催者である帝拳サイドがWBCに推薦するところ、今回は公平性を重視して井上陣営に任せるという異例の判断が下されていた。関係者によると、「試合結果に不当な批判が出ないよう、正々堂々とした判定になることを優先した」とのことだ。
世界戦のジャッジ選びは複雑で、団体の指示やプロモーターの推薦など様々な方式がある。今回は日本人同士の対戦で、日本人ジャッジが選ばれる可能性が高く、帝拳サイドが独自に選ぶと「偏った人選では」といった疑念が生まれる恐れがあった。そのため、事前に両陣営で慎重な取り決めが行われ、透明性と公正さが確保された格好だ。
帝拳はこれまで国際戦でも公平性を重視した運営で知られ、2017年の村田諒太の世界戦で起きたジャッジ問題のような事態が起こらないよう細部まで配慮することで評価されている。
天心は、ボクシングファン以外の層も引きつける人気を誇るため、試合前から両陣営が公平性と透明性を徹底して確保したことは、このビッグマッチの価値と権威を支える重要な要素と言えるだろう。

