FW三浦知良選手 58歳263日の“現役証明”最年長出場記録をまた更新!! 尽きぬ情熱が残した今季最後のホーム戦

2025.11.18

サッカー界の“生ける伝説”が、またひとつ金字塔を打ち立てた。

日本フットボールリーグ(JFL)のアトレチコ鈴鹿は16日、伊賀市・上野運動公園競技場で行われた今季ホーム最終戦でY.S.C.C.横浜に2―3で逆転負けした。しかし、この日のハイライトは別にあった。FW三浦知良(58)が後半アディショナルタイムにピッチへ立ち、58歳263日で自身の持つリーグ最年長出場記録を更新。

年齢という常識の壁を、またひとつ軽やかに飛び越えてみせた。


 

「キングカズ」が姿を現した瞬間、観客 約700人のスタンドは大きな拍手に包まれた。

ボールタッチこそ限られたものの、衰えを感じさせない身のこなしと気迫は、まぎれもなく第一線のサッカー選手のそれだ。

試合後には、スタンドから差し出されるユニホームに丁寧にサインに応じ、

58歳にしてなお最前線に立ち続ける理由を言葉ではなく背中で示した。

前半2点を先行した鈴鹿は、後半にまさかの3失点。勝利こそ逃したが、三浦の5試合連続出場はチームの象徴的な支えでもある。山本富士雄監督は試合後のセレモニーで「必ず残留します」と力強く宣言した。

本人は記録更新にも浮かれることなく、次戦の行方だけを見据える。
「サッカーには流れがある。次の大分戦、勝つしかない。そこに集中する」

58歳―プロアスリートとしては、もはや常識外といえる年齢だ。

しかし、三浦はその“常識”を更新し続ける存在だ。

体力、技術、そして何よりピッチに立ちたいという情熱。

すべてが揃って初めて成立する“最年長記録”。

その更新を繰り返す姿に、サポーターはただ畏敬の念を抱くばかりだ。