ハーデン、衰え知らぬ量産体制 通算2万8000得点到達で歴代トップ10へ王手

2025.11.18

【©️James Harden】

NBAのスーパースター、ジェームズ・ハーデン(ロサンゼルス・クリッパーズ)がまたひとつ歴史の扉を開いた。11月17日(日本時間18日)に行われたフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦で、リーグ史上11人目となる通算2万8000得点を突破。36歳にしてなお、得点源としての存在感を誇示している。


 

試合は108―110で惜敗し、クリッパーズは連敗を喫した。主力のブラッドリー・ビールが左股関節損傷で残りシーズン全休、カワイ・レナードも負傷管理でこの日は不在。苦しい布陣の中、昇格スタートとなったルーキー、コービー・サンダーズが17得点と奮闘し、チームを牽引した。

それでも攻撃の軸はやはりこの男だった。
ハーデンはこの日も堂々の28得点、6リバウンド、5アシスト、2ブロック。ここ数試合は“全盛期再来”ともいえるパフォーマンスを見せており、15日のダラス戦での41点14リバウンド11アシストのトリプルダブル、続くセルティックス戦での37得点など、爆発的な数字を連発している。

節目の瞬間は、第1クォーター開始直後。ボールプッシュから自ら切り込み、レイアップを沈めて通算2万8000点の大台に到達。試合後には通算得点を2万8027点に伸ばし、歴代10位のカーメロ・アンソニー(2万8289点)まで残り263点に迫った。

仮に今の26.0得点ペースを保てば、負傷離脱などがない限り10〜11試合でトップ10入りが現実となる。
デビューから15年以上、プレイスタイルを変化させながら得点を積み上げ続けるハーデン。プレーオフでもタイトルでもない“個人通算得点”が、ここまで注目される選手は多くない。それほどに、彼が残してきた数字とインパクトは規格外だ。