ウエストブルックがNBA通算1万アシスト到達 キングス5連敗の中で示した“孤高の存在感”

サクラメント・キングスは、ホーム5連戦を1勝4敗と大きく負け越し、チーム状態の不安が色濃くなっている。だが、その苦境の中でラッセル・ウエストブルックが歴史的な節目を迎えた。
現地14日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦で、ウエストブルックは13得点、10リバウンド、14アシストのトリプルダブルを記録。第2クォーター、ドマンタス・サボニスの得点を導くアシストが、NBA歴代8人目となる通算1万アシストとなった。
キングスは最終クォーターに失速し110–124で敗戦。
5連敗となり、開幕から3勝10敗とウエスタン13位に沈む。それでも、37歳のベテランは孤軍奮闘のパフォーマンスでチームを牽引した。
試合後、ウエストブルックは静かに節目を受け止めた。
「偉大な選手たちが築いてきた歴史に感謝している。そして、この試合で達成できたことを幸運に思う」
1万アシスト到達者は、ジョン・ストックトン、クリス・ポール、ジェイソン・キッド、レブロン・ジェームズ、スティーブ・ナッシュ、マーク・ジャクソン、マジック・ジョンソンという、時代を象徴する司令塔ばかり。そこにウエストブルックが加わった。
さらに、通算2万5000得点と1万アシストを同時にクリアした選手は、
NBA史上レブロンに続く2人目。記録と実績の両面で、
依然としてリーグに強烈な存在感を放ち続けている。
今季、ウエストブルックは開幕直前にキングスと契約し、
キャンプやプレシーズンも経ずにシーズンへ突入。
それでもここまで13試合で平均14.4点、
6.5リバウンド、6.4アシストと安定した数字を残している。
本人はSNSでこう語った。
「数字を追ってきたわけじゃない。プレーを楽しんだ結果が積み重なっただけ。今はただ、謙虚さと感謝の気持ちでいっぱいだ」
通算得点では2万6392点でPG歴代2位。あと319点で“伝説”オスカー・ロバートソンを抜き、トップに立つ。
