ステフィン・カリーがアンダーアーマーと静かに決別“カリーブランド”独立強化へ大転換の一歩

2025.11.14

NBAを象徴するスーパースター、ステフィン・カリーがシューズ契約で大きな決断を下した。2013年から10年以上にわたってパートナー関係を築いてきた『アンダーアーマー』との契約を終了し、自身が2020年に立ち上げた“カリーブランド”を完全オリジナルブランドへと加速させる布石とみられる。


 

アンダーアーマー側は、2026年2月に発売されるシグネチャーモデル「Curry 13」が同社とのラストモデルとなると発表。カリーはその後、スニーカー市場でフリーエージェントとなり、取扱いブランドや商品展開の自由度を最大化する。この流れは、既存ブランドとの協業から自らのブランド力で勝負するフェーズへの移行を示している。

リリースでカリーはアンダーアーマーへの感謝を述べつつも、「シューズ以上の“影響力あるもの”を作るためのスペースを与えてくれた」と言及。これは、アスリートブランドを単なるスポーツギアではなく、カルチャーやコミュニティに根ざした“プラットフォーム”として育てる意図をにじませている。

キャリア17年目を迎えた37歳のカリーだが、プレーの質は衰えを見せない。

今季も開幕からスタートダッシュし、平均27.1得点をマークし、ナゲッツ戦の42得点、スパーズ戦の46得点など圧巻のパフォーマンスを継続。プレーヤーとしての存在感が健在だからこそ、ブランドの独立性を高める戦略は説得力を増す。

人気・実力の両面でリーグ屈指の影響力を持つカリーが、今後どのように“カリーブランド”を拡大していくのか。

現役中のみならず、引退後も見据えた長期的ビジネスの舵取りとして、今回の決断はその第一歩となる。