玉木宏さん“闇”と対峙する男に―9年ぶりのフジ連ドラ主演
『プロフェッショナル保険調査員・天音蓮』2026年1月放送開始

【© Fuji Television Network, Inc.】
俳優・玉木宏さんが、2026年1月期のフジテレビ系木曜劇場『プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮』(毎週木曜22時~)で主演を務めることが決定した。
フジの連続ドラマ主演は『キャリア~掟破りの警察署長~』(2016)以来、実に9年ぶり。
だが今回の玉木は、正義を掲げる署長ではない。
“闇を覗く職業人”保険調査員という異色の現場人間として、社会の裏側に踏み込む。
■「真実を暴くことは、人を救うことではない」
主人公・天音蓮(あまね・れん)は、保険調査専門会社「深山リサーチ」に所属する調査員。
表向きは「保険金支払いの適正を確認する民間調査員」だが、彼が向き合うのは数字や契約ではなく、“人間の嘘”と“社会の歪み”だ。
かつては警視庁捜査一課の敏腕刑事だった天音。
しかし、ある保険金殺人事件で取り逃がした犯人を機に、刑事人生は幕を下ろす。
「正義」を失った男が辿り着いたのは、コンプライアンスの外側で“真相”を探る保険調査の世界だった。
■ コンプラ無視のくせ者―だが、誰よりも人間を信じている
天音は常識に縛られず、時に張り込み、盗聴、変装、フェイク動画まで駆使して真実を突き止める。
法の外縁を歩く危うさを抱えながらも、彼の眼差しは決して冷たくない。
「保険金詐欺の裏には、生活の崩壊や、心のSOSが隠れている」と語る彼は、
“闇の中に差す一筋の光”のような存在として、調査対象者たちと静かに向き合っていく。
玉木は天音というキャラクターをこう評する。
「一言で言えば“くせ者”ですが、彼は嘘や欺瞞の世界で人間らしさを探している。
飾り物を削ぎ落とした、生々しい現代劇になると思います」
■「法の盾」よりも、「真実」という刃を手に
企画・プロデュースを手掛ける青木泰憲(東宝)は、天音という人物を「法の盾を掲げずとも、“真実”という最大の武器で闇を切り裂く男」と表現する。
事件の裏に潜む孤独、貧困、欲望、そして愛―。
天音は調査を通じて出会う人々の心の闇に触れながら、自身の過去と罪にも向き合っていく。
現代社会において、保険調査員という職業は決して派手ではない。
だがそこには、「誰かの死を数字として処理する社会」と、「その裏で真実を見つめようとする人間」の対比がある。
ドラマは、正義とは何か”“救いとは何か”という問いを、サスペンスと人間ドラマの融合で描く。
