NBAスパーズ開幕戦ウェンバンヤマ、“怪物”の再誕 開幕戦で40得点15リバウンド!白星スタート
【©️San Antonio Spurs】
開幕戦でマーベリックスと激突したサンアントニオ・スパーズの“新時代の怪物”ビクター・ウェンバンヤマ(21)が、まさに異次元のパフォーマンスを披露した。29分41秒の出場で両軍最多の40得点15リバウンドを記録。圧巻のダブルダブルでチームを125―92の快勝へ導いた。
■“怪物”覚醒 開幕からNBAを支配
第1クオーター、会場を埋め尽くした観客が沸いたのは、25年ドラフト全体1位のルーキー、クーパー・フラッグ(18)との初対決が実現した瞬間だった。
残り7分16秒、ウェンバンヤマはドライブから鋭く切り込み、フラッグをかわして豪快なワンハンドダンク。アリーナの空気を一変させた。
第2クオーターには、アリウープからのリバースダンク、そしてダブルクラッチからの3点プレーと立て続けにスーパープレーを連発。アンソニー・デイビスとの1on1ではターンアラウンドフェイダウェイを沈め、ファウルも奪って再び3点プレーを成立。前半だけで21得点8リバウンドと圧倒的な存在感を示した。
■逆境を超えた“再生”の一年
ウェンバンヤマは昨季、右肩の深部静脈血栓症でシーズン後半を全休。
キャリアを左右しかねない病と闘いながらも、オフ期間中は精神と肉体の鍛錬を選んだ。
中国・少林寺では武術と仏教の修行を体験し、日本ではバスケットボールやサッカーを通じて異文化と触れ合う姿も目撃された。
“怪物”はその時間を、己を再構築するための「修行期間」と語る。
その成果を証明するように、開幕戦のコートで彼はメンタル面での強さを見せつけて新たな怪物として数字を積み上げた。
■第3Qも止まらない支配力
第3クオーターにはトップからステップバック3Pを沈め、さらにファウルを誘って4点プレーを成立。最終クオーターでも圧巻のダンクを決め、スパーズを圧勝へと押し上げた。
試合後、グレッグ・ポポビッチHCは「彼はただ背が高いだけじゃない。彼は“進化した選手”だ」と称賛。
NBAの新シーズンは、ウェンバンヤマの時代が幕を開けたことを誰もが実感する夜となった。
■マブスの“ドラ1”もデビュー戦で意地
マーベリックスでは、期待の新人クーパー・フラッグが後半に奮起。
前半は無得点に終わったものの、第3Q以降にリズムをつかみ、
10得点10リバウンドのダブルダブルでNBAデビューを飾った。