日本ボクシング界、乱立するスター選手たちの階級移動と世界挑戦の現状

2025.10.21

プロボクシングの世界主要4団体の1つ

WBC(世界ボクシング評議会)が

10月21日に発表した最新ランキングで、

日本人選手の存在感が改めて浮き彫りとなった。

 

中谷潤人選手(27=M・T)は、これまでWBC、

IBF世界バンタム級王座を保持していたが、

全て返上してスーパーバンタム級に階級を変更。

新階級でWBC1位にランクインした。

既にWBAとWBOでも1位、IBFでは3位に位置しており、世界の主要ボクシング・タイトル全てで上位を独占する勢いだ。

中谷選手は12月27日、サウジアラビア・リヤドで開催される「ナイト・オブ・ザ・サムライ」興行にて、WBC世界同級9位セバスチャン・エルナンデス(25=メキシコ)との初戦を控えている。また、スーパーバンタム級の4団体統一王者は、2026年5月に東京ドームで井上尚弥選手(32=大橋)との対決が予定されており、日本ボクシング界のトップランナーたちの顔ぶれが揃う構図となる。

一方で、前WBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔選手(36=志成)は、バンタム級でWBC5位にランクイン。

WBAでは9位、IBFでも11位に位置しており、初の世界5階級制覇への挑戦が現実味を帯びてきた。

階級変更やランキングの上下は、日本人ボクサーたちの国際戦略の複雑さと、階級間での競争激化を象徴している。

中谷選手、井岡選手を筆頭に、近年の日本ボクシング界では「階級移動」と「世界ランク戦略」が不可欠なテーマとなっている。