シカゴ・ブルズは17日（日本時間）、ユナイテッド・センターで行われたプレシーズン最終戦でミネソタ・ティンバーウルブズに126－120で勝利。

プレシーズン5試合を3勝2敗の成績で終えた。

ただ、その裏で静かに複雑な時間を過ごしている選手が

日本の若き司令塔の河村勇輝選手だ。

 

2ウェイ契約でブルズに加入した河村選手は、今プレシーズンで3試合連続の欠場。チームが連勝で勢いを取り戻す中でも、ベンチから呼ばれる瞬間は最後まで訪れなかった。

河村選手は夏のトレーニングキャンプから持ち前のスピードと判断力を武器にアピールを続けてきた。だが、ブルズのガード陣にはジョシュ・ギディー、トリー・ジョーンズ、ジェボン・カーターら経験豊富な選手が並ぶ。

限られた出場枠の中で、指揮官の構想に割って入ることは決して容易ではない。

 

この日も、ギディーが14得点7リバウンド9アシストとチームをけん引し、

カーターやブゼリスら若手も結果を残した。

チーム全体としては上々の形でレギュラーシーズンを迎えるが、

河村選手にとっては“プレシーズンでの存在証明の場”が

一度も訪れなかったことになる。

小柄ながらも卓越したゲームメイクとスピードは、

すでにチーム関係者の間で高く評価されているが、

シーズン中のロスター入れ替えやバックアップ事情次第では

出場の可能性も十分あるが・・・やはり

不測の事態が起きたケースに限るのかもしれない。

ブルズの開幕戦は23日（同22日）のデトロイト・ピストンズ戦。

チームが新体制で走り出す中、日本人ガードに再び光が当たる日を期待したい。