井上尚弥選手に敗れたアフマダリエフが母国へ帰国後“言い訳”が波紋
2025.9.17
日本国内で行われたスーパーバンタム級4団体統一戦で、井上尚弥選手に完敗した元WBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)が、
母国へ帰国後に発したコメントが波紋を呼んでいる。
アフマダリエフは敗因について、「ウォーミングアップの時間が足りなかった」と述べ、試合後の公式会見には出席せず、帰国後に初めて口を開いた。この発言は、潔さを欠いた言い訳として受け止められている。
井上との試合は0―3の大差判定で完敗。
アフマダリエフは「セミファイナルの武居由樹選手の試合が早く終わり、十分に体を温める時間がなかった」と説明したが、プロボクサーであれば、試合の進行が想定外に変わることも日常茶飯事であり、コンディションを整えるのは自らの責務である。
世界王者を目指す立場であり、相手は井上尚弥選手という現代最高峰の選手である以上、トレーナーやサポートチームと連携し、万全の準備をするのが最低限の義務だ。
それを試合運営の進行に責任転嫁する態度は、敗者としての矜持を欠いているといえる。
むしろ、ウォームアップの不足はチームや自身の準備体制の不十分さを示すものであり、批判の矛先は運営ではなく自身の選択に向けるべきだろう。
ウズベキスタン国内では英雄視される存在であるが、今回の発言は国際的には失笑を買う可能性もある。報道による切り取りの影響もあるとはいえ、
敗北を学びに変えるどころか、運営批判に逃げる態度では成長は望めない。