男子100m予選、日本勢3選手が準決勝へ進出できず・・・サニブラウン選手「次につながるレースに」

2025.9.13

東京世界陸上が開幕し、初日の目玉種目・男子100m予選に日本のエースたちが挑んだ。サニブラウン アブデルハキーム選手(26、東レ)は最終7組に登場し、10秒37(無風)の7着。惜しくも準決勝には届かなかったが、6大会連続で世界の舞台に立つ姿に大きな拍手が送られた。

日本勢は桐生祥秀選手(29、日本生命)が3組で10秒28(-1.1)の組5着、初出場の守祐陽選手(21、大東文化大)は10秒37(+0.1)の組7着と、それぞれが世界の壁を痛感する結果となった。

レース後、サニブラウン選手は「もったいない部分はありましたが、これも一つの経験。しっかり前半から組み立てていけるよう、次に向けて修正したい」と前を向いた。

今年、サニブラウン選手は右股関節の骨挫傷で満足に調整できない時期もあったが、ワールドランキング20位という日本勢トップの成績で代表権をつかみ、6大会連続出場を果たしている。

過去2大会はいずれも決勝に進み、日本人スプリンターの歴史を塗り替えてきた存在だ。

 会場では「やっぱりサニブラウンだ」「次はやってくれる」という期待の声が多く聞かれた。桐生や守にとっても、世界の壁を肌で感じたことは大きな財産になるはずだ。

 日本勢の挑戦はここで一区切りとなったが、世界陸上は始まったばかり。短距離界の次なる挑戦に、ファンの視線は注がれている。