大谷翔平選手が止まらぬ出塁と“賢い打席”2戦連続マルチで連勝牽引、スイープへ視界良好
【©️Los Angeles Dodgers 】
単なる安打数では測れない価値が、打席の中にある。
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が見せているのは、
「1番・DH」という役割を深く理解した打撃そのものだ。
現地4日(日本時間5日)、ワシントン・ナショナルズ戦に「1番・DH」で先発出場。
2試合連続のマルチ安打を記録し、チームの連勝に大きく貢献した。
これで連続試合出塁は39試合に伸び、日本人選手として歴代3位。
イチロー氏が持つ43試合の記録も視界に捉えた。
だが、この記録の本質は単なる数字の積み重ねではない。
リーグ屈指の長打力を誇る大谷選手は、常に最も警戒される打者として打席に立っている。相手バッテリーはストライクゾーンでの勝負を避け、際どいコースやボール球を織り交ぜながら、徹底してリスク管理を行う。
その中で結果を出し続けることは、決して容易ではない。
それでも大谷選手は崩れない。
2回の第2打席では、内角への速球に対し腕をたたんでコンパクトに対応。鋭い打球を右前へ運び、好機を拡大すると、フレディ・フリーマンの適時打で先制点のホームを踏んだ。さらに5回にも安打を重ね、試合の流れを確実に引き寄せた。
ここで際立つのが、「選択」の質だ。
大谷選手は常に長打を狙える打者でありながら、無理に振りにいく場面を見極めている。ボール球に手を出して結果を急ぐのではなく、四球も含めて出塁を優先する―
1番打者として最も重要な役割を、冷静に遂行しているのだ。
この日も6打数2安打と結果を残しながら、その裏側には相手の警戒を逆手に取る打席運びがあった。出塁率という数字に表れる価値は、まさにその“賢さ”の結晶と言える。
試合は先発のタイラー・グラスノーが6回2失点と試合をつくり、打線は16安打10得点。2試合連続の2桁得点と、投打がかみ合ったドジャースが快勝した。
そして迎える次戦は、佐々木朗希投手が先発予定。
勢いに乗るチームは、今季初のスイープに挑む。
華やかな本塁打や打点の陰で、見落とされがちな「出塁」という価値。
だが、常に最大級の警戒を受けながらも塁に出続けるという事実こそが、
大谷翔平選手の真骨頂だ。


