“りくりゅう”金の恩恵は総額6800万円 歴史的快挙が生んだ価値と未来への投資

2026.2.26

【©️IOC】

フィギュアスケート界に新たな歴史を刻んだ“りくりゅう”が、偉業にふさわしいビッグボーナスを手にした。

ペアでミラノ・コルティナ五輪金メダルを獲得した三浦璃来選手(24)と木原龍一選手(33)が26日、所属先の木下グループ(東京都新宿区)を表敬訪問。

ペアとして日本初の五輪表彰台、しかも頂点に立つという快挙に対し、同社から1人2000万円、計4000万円の報奨金が贈られた。

さらに、日本オリンピック委員会(JOC)と日本スケート連盟からも五輪金メダル、団体銀メダルに対する報奨金が支給されることが決定。今大会の活躍により、2人が手にする報奨金はそれぞれ3400万円、ペア合計で実に6800万円に達する。


 

▪️金メダルが生む“競技の価値”

今回の金メダルは、単なるタイトル獲得にとどまらない。

五輪、世界選手権、大陸選手権、グランプリ(GP)ファイナルという世界主要4冠をすべて制する「ゴールデンスラム」達成。

日本のフィギュア史、そしてペア競技の歴史を塗り替える象徴的な成果だ。

これまでシングル種目が注目を集めてきた日本フィギュア界において、ペア競技の価値を押し上げた功績は計り知れない。競技人口の拡大、ジュニア世代への波及効果、スポンサーシップの拡充――金メダルは“結果”であると同時に、“市場価値”をも押し上げる強力なエンジンとなる。

 

▪️逆転劇が生んだ国民的ヒーローの物語

個人戦ショートプログラム(SP)で5位と出遅れながら、フリーで世界最高得点を叩き出し、史上最大得点差の大逆転優勝。ドラマ性に満ちた一夜は、ミラノ五輪屈指のハイライトとして語り継がれるだろう。

帰国後、国内の反響の大きさに2人は驚きを隠さなかった。三浦選手は「まだ現実かどうか実感が湧いていない」と語り、木原選手は「浦島太郎のような気持ち」と笑みを浮かべた。

13年前にペアへ転向した当時、注目度は決して高くなかった。だが地道な努力と海外拠点での研鑽を重ね、世界の頂点へとたどり着いた。金メダルは、その歩みへの最高の評価でもある。

 

▪️報奨金は“感謝”と“未来”へ

6800万円という金額は、アスリートとしての評価を明確に示す数字だ。

しかし2人が真っ先に口にしたのは“家族への恩返し”だった。

三浦選手は「まずは家族のために使いたい」と語り、

木原選手も「苦労をかけた両親にプレゼントしたい」と続けた。

トップアスリートにとって報奨金は、単なるご褒美ではない。

トレーニング環境の充実、将来設計、そして次なる挑戦への投資資金でもある。

特に海外拠点で活動する2人にとって、資金的余裕は競技力向上へ直結する。

 

▪️五輪の金メダルが変えた景色

表敬訪問では、社員から大きな拍手と花束が贈られた。

企業にとっても、世界の頂点に立つアスリートの存在はブランド価値を高める象徴となる。五輪金メダルは、選手、競技団体、スポンサー企業のすべてに波及する“社会的資産”だ。

30年フランス・アルプス五輪への挑戦については明言を避けたが、今回の快挙が新たな物語の序章となる可能性は高い。

金メダルは一瞬で輝く。しかし、その恩恵は長く、深く、広がり続ける。