ミラノ五輪開催地イタリアで雪崩相次ぐ オリンピック開催中1週間で13人死亡 欧州各地でも被害拡大
2026.2.20
ミラノ・コルティナオリンピックが開催中のイタリア北部で、大規模な雪崩が相次いで発生している。イタリアの山岳救助当局によると、過去1週間で少なくとも13人が死亡。冬山の安全を巡る緊張が一気に高まっている。
現場の一つは、イタリア・アルプスの名高いリゾート地、クールマイユール。17日午後、隣接する山の斜面で発生した雪崩がスキー場方向へ流れ込み、滑走中のスキーヤーらが巻き込まれた。15日にも同じスキーリゾート周辺で別の雪崩が発生し、少なくとも2人が死亡している。
米AP通信によれば、イタリアの山岳救助隊は、アルプス山脈での雪崩による死者数が過去1週間で13人に達し、近年でも極めて深刻な水準だと発表した。原因について当局は、新雪の急増と強風が重なり、積雪が不安定な状態になっていたと説明。雪の層がもろく崩れやすい「弱層」を形成し、わずかな衝撃でも雪崩が発生し得る状況だったという。
被害はイタリア国内にとどまらない。アルプスを挟んだフランス側でも雪崩が相次ぎ、地元メディアは今シーズンの死者が28人に上ると報じている。
欧州全体で冬山事故が多発する異例の事態となっている。
近年は気候変動の影響も指摘される。急激な気温変化や局地的な大雪、強風が繰り返されることで積雪構造が不安定化しやすいとの専門家の見方もある。冬季スポーツの祭典が開かれるなか、安全管理の徹底とリスク認識の向上が改めて問われている。


