“No.428”が示す再始動の足音―冨樫義博先生のカイト新規イラスト公開で高まる連載再開期待
【冨樫先生・公式Xより画像】
沈黙を破る一枚だった。
2026年2月17日、漫画家の冨樫義博先生が自身のSNSに投稿したのは、「No,428 人物ペン入れ完了」という簡潔な報告とともに公開されたカイトの最新イラスト。作品は言わずと知れたHUNTER×HUNTERだ。
描かれているカイト―物語の原点を知る男であり、主人公ゴン=フリークスの運命を決定づけた存在。特に「キメラアント編」における衝撃的な展開は、読者に深い爪痕を残した。ゴンの“覚醒”というシリーズ屈指の名場面は、カイトという存在抜きには語れない。
■約14年半ぶりの“現在形”カイト
今回公開されたカイトは、どこか柔らかな微笑を湛えた穏やかな表情。アニメ放送や原作該当エピソードの完結から約14年半。長い時間を経て届けられた“新規カイト”に、SNSは瞬時に反応した。
ファンの声は単なる懐古ではない。
“いま描かれた”という事実そのものが、強い意味を持つからだ。
■数字が語る“動き”
注目すべきは、イラスト単体ではなく、その周辺状況だ。
冨樫先生は近年、自身の体調と向き合いながら断続的に進捗を報告。
2025年は月3回前後の更新だったが、2026年に入ると1月は7回、2月もすでに複数回と、投稿頻度は明らかに上昇している。
加えて、単行本未収録話数は20話近くに達していると見られる。これは新刊刊行へ向けた“物理的条件”が整いつつあることを意味する。
■カイトが象徴するもの
なぜ今、カイトなのか。
物語において彼は「継承」と「喪失」の象徴だった。だからこそ、その穏やかな笑みは単なるキャラクターイラスト以上のメッセージ性を帯びる。長期休載を経験してきた本作にとって、カイトの再提示は“物語はまだ終わらない”という静かな宣言のようにも映る。
連載再開の具体的な日程は依然として明らかではない。それでも、「No.428」という数字は確実にカウントを刻んでいる。
ファンにとって、この一枚は希望の可視化だ。止まっていた時間が、再び動き出す気配を――カイトの微笑が、そっと知らせている。

